テストで高得点を取る極意/将積 健士
先日、知人が司法試験に合格したそうです。100%本人の才能と努力の結果だと思いますが、僕の試験対策アドバイスが多少なりとも役に立ったそうなのでご紹介したいと思います。
先日、知人が司法試験に合格したそうです。すごい!
100%本人の才能と努力の結果だと思いますが、僕の試験対策アドバイスが多少なりとも役に立ったそうなので、ご紹介したいと思います。
僕は昔から試験的なことが得意で、そのお陰で一応学部は主席で卒業させてもらっていて、大学院も筆記は1位通過、テストの数週間前に急に思い立って受けた国家一種に5位で受かったこともあります。
そんな訳で、司法試験の受験勉強のアドバイスを求められたのですが、何とか役に立てないかと出したアドバイスが以下になります。
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制約条件を緩めて過去問で100点取るようにする
ここでいう制約条件とは、解答時間とか、カンニングしちゃ駄目とか、そういうことを指します。例えば、制限時間150分の過去問を時間無制限にしたり、参考書をいくら見ても良いという条件にしたりして、とにかく100点目指して取り組むわけです。
最初は全く歯が立たなくても構いません。むしろ、自力で解けない問題が含まれていることが大事です。
制限時間の制約と、知識不足による制約を取り除くことで、かなりの問題が解けるようになるはずです。それでも解けない場合は、どうしたらよいでしょうか?その場合は、(十分に悪戦苦闘した後で)答えを見てしまいましょう。
さて、答えまで見て全問正答できるようになったら、もう一度、同じ過去問に取り組みます。今度は、「初めて見る問題」という制約を取り除いてトライするわけです。これで、100点取れるようになりましたね?
100点を取ることで得られるもの
さて、制約条件を緩めて100点を取ることによって次の2つのことが得られます。
リソースが十分ある状況での考える力
やれば出来るという自信
「リソースが十分ある状況での考える力」とは、あなたの正味の思考力だと思ってください。通常テストでは、「スピード」✕「知識」✕「思考力」✕「山勘(運)」などの総合力で勝負します。そのため、問題が解けなかったとしても、それは、時間が足りなかったからかも知れませんし、必要な情報を憶えていなかったからかも知れません。
ところが、制約条件を緩めてあげることで、そういった「解けない要素」が一切解消されます。残るのは、あなたの思考力だけです。
時間や知識などのリソースを十分に与えた状況で課題に取り組むことで、あなたの思考力は直接的に鍛えられるでしょう。もちろん、試験分野の課題への理解も深まります。
もう一つ、100点を取ることで得られるものとしては、やれば出来るという自信です。たとえ、その試験が自分にとって高すぎるハードルだったとしても、一度でも100点を取れたと思えば、合格できるような気がしてきませんか?
知識不足を参考書などでカバーして合格点を取った場合は、解答を2、3回繰り返す過程で、その知識はあなたのものになっているはずです。時間の制限を緩めたお陰で100点が取れたのであれば、次は、スピードを上げる訓練をすれば良いのです。
楽に高得点を取るノウハウではありません
「テストで高得点を取る極意」としてご紹介しましたが、実際にやってみるとかなりしんどいプロセスであることが分かります。僕の場合だと、制限時間150分の過去問を6時間以上かけて解いたりしていたので、普通にキツい勉強法ですね。
一方で、ひとつの課題にじっくり取り組むことは、課題への理解を深める以上に、前述のような思考力の向上や集中力が鍛えられるといった副次的なメリットがたくさん得られます。
成果は保証しませんが、合う人には合うと思いますので、これから何かしら試験に臨む人は参考にしてみてください。
先日、知人が司法試験に合格したそうです。すごい!
100%本人の才能と努力の結果だと思いますが、僕の試験対策アドバイスが多少なりとも役に立ったそうなので、ご紹介したいと思います。
僕は昔から試験的なことが得意で、そのお陰で一応学部は主席で卒業させてもらっていて、大学院も筆記は1位通過、テストの数週間前に急に思い立って受けた国家一種に5位で受かったこともあります。
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制約条件を緩めて過去問で100点取るようにする
ここでいう制約条件とは、解答時間とか、カンニングしちゃ駄目とか、そういうことを指します。例えば、制限時間150分の過去問を時間無制限にしたり、参考書をいくら見ても良いという条件にしたりして、とにかく100点目指して取り組むわけです。
最初は全く歯が立たなくても構いません。むしろ、自力で解けない問題が含まれていることが大事です。
制限時間の制約と、知識不足による制約を取り除くことで、かなりの問題が解けるようになるはずです。それでも解けない場合は、どうしたらよいでしょうか?その場合は、(十分に悪戦苦闘した後で)答えを見てしまいましょう。
さて、答えまで見て全問正答できるようになったら、もう一度、同じ過去問に取り組みます。今度は、「初めて見る問題」という制約を取り除いてトライするわけです。これで、100点取れるようになりましたね?
100点を取ることで得られるもの
さて、制約条件を緩めて100点を取ることによって次の2つのことが得られます。
リソースが十分ある状況での考える力
やれば出来るという自信
「リソースが十分ある状況での考える力」とは、あなたの正味の思考力だと思ってください。通常テストでは、「スピード」✕「知識」✕「思考力」✕「山勘(運)」などの総合力で勝負します。そのため、問題が解けなかったとしても、それは、時間が足りなかったからかも知れませんし、必要な情報を憶えていなかったからかも知れません。
ところが、制約条件を緩めてあげることで、そういった「解けない要素」が一切解消されます。残るのは、あなたの思考力だけです。
時間や知識などのリソースを十分に与えた状況で課題に取り組むことで、あなたの思考力は直接的に鍛えられるでしょう。もちろん、試験分野の課題への理解も深まります。
もう一つ、100点を取ることで得られるものとしては、やれば出来るという自信です。たとえ、その試験が自分にとって高すぎるハードルだったとしても、一度でも100点を取れたと思えば、合格できるような気がしてきませんか?
知識不足を参考書などでカバーして合格点を取った場合は、解答を2、3回繰り返す過程で、その知識はあなたのものになっているはずです。時間の制限を緩めたお陰で100点が取れたのであれば、次は、スピードを上げる訓練をすれば良いのです。
楽に高得点を取るノウハウではありません
「テストで高得点を取る極意」としてご紹介しましたが、実際にやってみるとかなりしんどいプロセスであることが分かります。僕の場合だと、制限時間150分の過去問を6時間以上かけて解いたりしていたので、普通にキツい勉強法ですね。
一方で、ひとつの課題にじっくり取り組むことは、課題への理解を深める以上に、前述のような思考力の向上や集中力が鍛えられるといった副次的なメリットがたくさん得られます。
成果は保証しませんが、合う人には合うと思いますので、これから何かしら試験に臨む人は参考にしてみてください。