今年はいくら?2014年夏のボーナス相場「総平均:89万円」「自動車:108万で最も高い」

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「アベノミクス効果で企業の景気は良くなっている」なんていわれる一方で、「中小企業は景気の上昇を実感できていない」といった声もあります。さて、6月は多くの企業でボーナス支給月。今年のボーナスの相場はどうなっているのでしょうか!?

■自動車関連は絶好調!?

まず、『日本経済団体連合会』が公表したデータを見てみましょう。それによると、製造業においてはおおむね支給額がアップしています。

■製造業平均(63社)……935,288円 前年比:11.45%アップ
■非製造業平均(11社)……742,408円 前年比:0.62%マイナス

非製造業では残念ながら若干のマイナスという結果です。製造業・非製造業を合わせると数字は以下のようになります。

■総平均……889,046円 前年比:8.80%アップ

ちなみに最も景気の良い結果となったのは「自動車」業種です。

■自動車……1,086,032円 前年比:16.70%アップ

自動車輸出は好調だそうですので、夏季賞与はさぞ良いのではないでしょうか。うらやましい限りですね。

⇒データ出典:「2014年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)」
https://www.keidanren.or.jp/policy/2014/054.pdf

上記の経団連のデータは、東証一部上場、従業員500人以上、主要20業種大手240社を調査対象としたもので、つまり日本のピンの企業の集計です。「そんなにもらえるとは思えない」という人も多いのではないでしょうか。

そこで、もっと庶民的なデータもご紹介します。
『みずほ総合研究所』の公表した予測データがあります。これによりますと、以下のようになります。

■2014年 夏季ボーナスの見通し
民間企業 一人当たりの賞与額……365,141円 前年比:1.6%アップ
公務員  一人当たりの賞与額……654,789円 前年比:1.3%アップ

このデータは、従業員規模5人以上の民間企業、またパートを含む予測ですので、より庶民感覚に近いものではないでしょうか。また、公務員の皆さんの賞与はここのところずっと前年比マイナスできたのですが、今年やっと前年比アップになりそうです。

⇒データ出典:『みずほ総合研究所』の「2014年夏季ボーナスの見通し」
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/jp140409.pdf

さらにもう一つ、『三菱UFJリサーチ&コンサルティング』の出した予測データを見てみましょう。それによると以下のようになります。

■2014年夏のボーナス見通し
民間企業・製造業  一人当たりの平均支給額……489,900円 前年比:3.7%アップ
民間企業・非製造業 一人当たりの平均支給額……335,200円 前年比:0.3%アップ
民間企業・合計   一人当たりの平均支給額……363,300円 前年比:1.1%アップ

このデータは、パートタイム労働者を含む、事業所規模5人以上の民間企業を調査対象とし、集計したものです。上記の経団連のデータと同様、非製造業よりも製造業の方が支給金額が多い結果となっていますね。

⇒データ出典:『三菱UFJリサーチ&コンサルティング』の「2014年夏のボーナス見通し」
http://www.murc.jp/publicity/press_release/press_140402.pdf

■36万円前後、数パーセントアップが相場!?

大手企業では、一人当たりの支給金額が80万円を超えたりするようですが、『みずほ総合研究所』『三菱UFJリサーチ&コンサルティング』の調査・予測結果がほぼ合致している点から見て、民間企業全体では、だいたい36万円ぐらいの夏季賞与金額が平均的と考えていいのではないでしょうか。

また、非製造業では前年比で少しアップかほぼ横ばいぐらい、製造業では数パーセントのアップが期待できる、というのが相場と思われます。

あなたの夏季賞与はいくらぐらいになりそうですか?

(高橋モータース@dcp)