インテルのピエロ・アウジリオSD(スポーツディレクター)は17日、MFエステバン・カンビアッソに契約を延長しないことを伝えた。MFハビエル・サネッティに続き、3冠の主役となった選手が去ることになる。インテルで10年を過ごしたカンビアッソが別れを告げるのだ。

アウジリオSDは17日の会見で、カンビアッソの退団を認めている。

「彼のインテルでのストーリーはここで終わる。今朝、公式に彼と話をして、戦略的な理由から、我々は契約延長を提示しないことを伝えた。今日、友好的にそれを彼に伝えたよ」

「我々は彼のような選手たちで成功を築いた。その彼らを諦めるのは、とても大きなことだし、穴を埋められるかどうか、大きな心配があるのは当然だ。決断を下すことが正しかった。難しい決断でもね。だがそれは、我々が新しいサイクルを始めたいという意味なんだ」

一方で、ワルテル・マッツァーリ監督については、続投を強調している。

「2016年までの契約延長を提示した。彼は少し間を置くことにしたが、問題はないと思う。金銭的なことだけではなく、計画の問題であり、私は最終的にマッツァーリがインテルとの関係を喜んで続けてくれると確信している」

そのほかの選手たちの状況については、次のように説明している。

「(ディエゴ・)ミリートとは以前、別れることが双方のためになると決めていた。彼はとてもプロフェッショナルだったよ。明日の試合でゴールを決めてくれるように願っている」

「キエーヴォ戦は(ウーゴ・)カンパニャーロも出場するだろう。彼はケガでストップしていたが、グループに戻った。来年に向けて気合の入った彼を待っている。(アンドレア・)ラノッキアとは近くサインをするだろう。彼はキャプテン候補の一人だ」

「(リカルド・)アルバレスにはあと2年の契約があり、我々は失いたくないと思っている。契約延長交渉を始めたよ。金銭的なことでまだまとまっていない。だが、何度か話し合っている。数カ月かかるかもしれないことだが、問題ではないよ。彼の代理人はアルゼンチンを拠点にしている。ここに来るときは会うし、状況を整理しているよ」

「ロランド? 引き留めたい。だが、29歳の選手のために首を絞めることはしたくないんだ。我々は一緒に続けたいと思っているが、ポルトとの交渉は簡単じゃない。我々と彼の希望が決め手になることを願っているよ」

「(クリスタル・パレスFW)トム・インス? 彼は契約が満了となり、オファーを検討しているところだ。そこには我々のオファーも含まれる。父親がここでプレーしていたというのは魅力的だね。(フェネルバフチェDFジャネル・)エルキン? 左サイドの選手は一人加わるだろう」

16日、インテルのオフィスではロジャー・ヴィットマン氏との交渉が行われている。複数の選手のマネジメントを担当するドイツの会社「Rogon」のオーナーだ。「Rogon」がマネジメントしている選手には、マインツFWエリック・チュポ=モティンやヴォルフスブルクDFリカルド・ロドリゲスがいる。