LinkedIn が投稿公開機能を一般メンバーにも拡大
2万5千人の LinkedIn メンバーが、リチャード・ブランソンやビル・ゲイツの仲間入りを果たした。
LinkedIn は同社のコンテンツ共有プラットフォームを拡大し、数百名の限られたビジネスリーダーだけでなく幅広いメンバーにも投稿公開の機能を解放した。Harvard Business Review と Tumblr が合体したようなものだ。
まずは2万5千人のメンバーに対し、サイトに記事を投稿する権限が与えられた。同社の仰々しい「インフルエンサー・プログラム」とは異なり、このより広範なグループから生み出されるコンテンツはより技術的かつ実用的であることが期待されている。これらの投稿はインフルエンサーのように広く一般公開されるわけではなく、メンバーのコンタクトページに表示されるようだ。
LinkedIn は未だに就職活動用サイトのイメージが強いが、これまでにも何度かメディアに対する野心を押し出している。LinkedIn のエグゼクティブエディター、ダン・ロスはこの新プロジェクトの目的について、各メンバーが自身のスキルや知識を明確な形で示せるようにすることだと述べている。彼の言葉をそのまま借りれば、「あなたの専門に関する永続的な記録を構築する」のである。
インフルエンサーの予備軍
新たなコンテンツ提供者とインフルエンサーではコンテンツの拡散度合いに差があるものの、LinkedIn は両者をひと括りにしたいと考えている。
「もしこの試みが我々の想定通りに進展すれば、素晴らしいコンテンツが生まれるはずです」とロスは述べている。
ロスはネイト・シルバーの例を引き合いに出した。ネイト・シルバーとは最近ニューヨーク・タイムズからESPNに移籍したスポーツ・政治に関する統計専門家だ。「LinkedIn からネイト・シルバーのような人材を出したいのです。自分の専門分野について素晴らしいコンテンツを書く人物がいて、皆の注目をどんどん集めるようになったら、我々はその人物をインフルエンサーに加え、露出を拡大します」と彼は語った。
まだコンテンツ公開権限をもらえていないメンバーは、もう少し待つ必要があるようだ。LinkedIn のヘルプページには以下のように書かれている。
我々はこの機能を全てのメンバーに解放できるよう準備中ですが、もう少し時間がかかりそうです。LinkedIn での投稿公開が可能になった方にはお知らせします。
それまでの間に、LinkedIn が提供している投稿公開ツールをチェックしておこう。
Owen Thomas
[原文]