高額の宝くじ当選で医療費の支払いを命じられた女性が…。(画像はイメージです)

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世界の宝くじにおいては、“名前を公表しなければ当選金を受け取れない”制度をもうけている国もある。このほど高額当選したドイツの女性が、滞納していた支払いに大胆な方法で抵抗してみせた。

ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州エッセンで、最近宝クジに当選し、日本円にして約5,600万円の現金を手にしたアンジェラ・メイアーさんという63歳の女性。しかし彼女はこのほど法廷で、「そのお金はビリビリに破ってトイレに流してしまいました。」と主張した。なぜそのような暴挙に出る必要があったのか。

実はアンジェラさん、夫が入所していたケアホームで亡くなっており、その看取りまでにかかった医療費の請求書が届くも「支払えない」と拒み、督促にも応じずにいたため裁判所への出廷を命じられていた。ところがそんな折に彼女は宝くじに当選。その点について彼女は法廷で厳しく問い詰められたのだ。

「その当選金で最初のうちは毎晩シャンパンで祝杯をあげたわ。でも、お金がホームや医療費の支払いにゴッソリと持っていかれることを想像したらシャクに障ったの。そんなお金、もう誰も受け取らなくていいわ。」

裁判所は「落とした。失くした。人にあげた」を含め、宝くじ当選者のこうした言い逃れの訴えには慣れており、アンジェラさんの話を鵜呑みにはしない。だが「トイレに流した」ことを証明させることはもはや難しく、またタンス預金にして隠し持っている可能性が疑われても、それを暴くこともまた難しい話。彼女には結局、請求金額の一部である約56万円の支払いが命じられた。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)