増税分を取り戻せ! 甘くみると損をする「コンビニのポイントカード」活用術

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今回は「コンビニのポイントカード活用術」。コンビニのお会計でポイントカードの提示を求められることがありますが、けっこうポイント貯まるものなのです。

■コンビニのポイントカードを甘く見るな

ほとんど毎日、私たちはコンビニで買い物をしていると思います。サービスも豊富、商品もたくさん並び、24時間営業をしている便利なスポットですが、お会計のとき「ポイントカードありますか?」と聞かれてどうしているでしょうか。

ポイントカードの提示が面倒だ、という人も多く、提示を求められることすら苦痛である、という人もいます。ポイントカードを通じて得られる購買データはいわゆるビッグデータでコンビニがいろんな資料に使っているかと思うとカードを出したくない、という人もいるでしょう。

しかし、消費税が3%上がる今だからこそ、こうしたポイントは増税分を少し取り返すチャンスとも考えられます。年間で数千円になることもある、コンビニのポイントカードについて考えてみましょう。

■主要コンビニ3社はいずれもポイントを貯められる

まず、主要コンビニ3社のポイントカードについて確認してみます。

ファミリーマート 

カード名:Tポイントカード
還元率: 100円ごと1ポイント貯まる

TSUTAYAのTポイントカードが使え、ファミリーマート以外でも貯められる店が多い。貯めたポイントもTポイントカードを利用できるいろんなお店でも使える幅広さがある

●ローソン

カード名:Pontaカード(スマホアプリあり)
還元率:100円ごと1ポイント+お会計ごと1ポイント貯まる

1%ポイントがつくだけでなく、お会計のたび1ポイントサービスがつくのが特徴。スマホアプリにしておけばカードを持ち歩かなくてもすむので便利。

●セブン-イレブン

カード名:nanaco(スマホアプリあり)
還元率:100円ごと1ポイント(ただし電子マネーとして決済が必要)

電子マネーのnanacoで決済する必要がある。カード発行手数料300円かかるがスマホアプリなら無料で発行できる。デニーズやイトーヨーカドーともポイント共用できる。

入金が必要な電子マネーカードを持つ必要があるのはセブンイレブンで、他は純粋なポイントカードとして使うことができます。つまり、ローソンやファミリーマートでは他の電子マネーを使って、そちらのポイントを貯めることも可能です。ローソンとファミリーマートについては、クレジット機能つきのポイントカードとすることもできます。

■たかが1%、されど1%、年間で2000円分になることも

さて、コンビニでどれくらい買い物をするかは個人差が大きいので一概にはいえませんが、仮に毎日200円の買い物をするとします。そうするとファミマやセブンイレブンなら年間730ポイント、ローソンなら1095ポイントをためられることになります。

「いや、毎日500円は買ってるかな」という人なら、ファミマやセブンイレブンでは年間1825円、ローソンなら2190円にもなります。消費税をすべて取り戻す、というわけにはいきませんが、結構大きな金額です。4月から消費税が3%上がるわけですし、その1%分はポイントで取り返すくらいのつもりで、提示してみると、気がつけばけっこう貯まっている、ということになるでしょう。

なお、公共料金や各種料金支払い、チケット代、タバコ代や切手代などはポイントの対象となりません。「金額が大きいのでチャンス!」と思いますが、残念ながら1%ももらえませんので注意してください。

ポイントカードでお得になることも多い

ところで、これらのポイントカードを使って、もっと効果的にポイントを貯める方法があります。特定の商品のキャンペーンをやっていて、「+20ポイント」などと書かれている札がかかっている場合です。

一回のお会計で2〜3ポイントしか貯まらないところ、いきなり20ポイント貯まるわけですから、ポイントを貯めるペースは一気に速まります。1月あたり5回ほど20ポイントをゲットするだけで、年間にして1200ポイント貯まることになり、貯めるポイント数がいきなり2倍近く膨らんできます。

注意点としては「ポイント目当てでいらないものを買わない」ことと「冷静に考えるとスーパーやドラッグストアで30円安く売っていることがないよう」にすることです。数件隣にドラッグストアがあるなら価格を一応チェックしておいたほうがいいでしょう。

例えば、レッドブルのようにドラッグストアもほとんど割引しない商品で20ポイント還元される場合などはチャンスです。

■クーポンもうれしい

メールアドレスを登録しておくと、割引クーポンが届くこともあります。ローソンではポイントを使って割安で購入できる引き替えサービスがあります(日替わり)。

サークルKサンクスのカルワザクラブ(電子マネーにリンクさせるサービス)などでは、メールでしょっちゅうクーポンが送られてきますが、新作のスイーツがお買い得になったり、iTunesカードの割引購入ができたりします(過去にはAmazonカードの割引を実施したことも!)

自分がよく使うコンビニについては、ポイントを上手に使ったほうがいいと思います。またスマホアプリを使える場合は設定しておけばカードを持ち歩く邪魔もありません。

今回の結論としては、たかがポイントカード、されどポイントカードです。軽く考えていると、年間で数千円のポイントを失っているかもしれませんよ。

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