三越ライオン像に着せるコートのこだわりは?三陽商会に聞く

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 三越のライオン像に着せるコートの製作行程が、報道陣に公開された。三陽商会の「100年コート」をベースに生地は通常の4倍の量を使い、首回りは約2メートルにもなるというコートを着用したライオン像は、12月4日から日本橋三越本店本館1階中央ホールで展示される。三陽商会の技術を結集したという特注コートのこだわりを聞いた。

コート着た三越ライオン像 披露の画像を拡大

 初めての試みだという今回の企画は、三越を象徴するライオン像が日本橋本店に設置されてから来年で100周年を迎えることと三陽商会の創設70周年を機に開発された「100年コート」が結びついて実現。コートを着せるライオン像は他の三越店舗に以前置かれていたもので、製作に携わった三陽商会の担当者は「三越の象徴とされるライオン像に着せるくらいだから、『コートの三陽商会』と言われるほどコートには思い入れがある弊社として、ライオン像が重ねた年齢や哀愁が読み取れるくらいのコートにしなければという強い思いがあった」という。

 製作は10月中旬からスタート。「きちんとコートを着せているように見た人に印象づけられる」ことにこだわりながら、様々な試行錯誤を経て現在の最終フィッティングの状態まで至った。最も苦労したのはデフォルメのバランス調整で、「例えば衿は、大きくし過ぎるとぬいぐるみに着せているようになってしまい、逆に小さいと格好がつきにくい」などデザインは細部までこだわったという。素材やボタンをはじめ、裏地、芯地、ステッチの施し方、背中のヨーク、ベルトの位置までディティールは「100年コート」に準じて製作。見所について、「後ろから見た時に、男らしい背中を感じてもらえるのでは」と話した。


■三越ライオン像がコート着用 三陽商会が制作
 http://www.fashionsnap.com/news/2013-11-19/sanyo-coat-lion/

■サンヨーウィンターコートキャンペーン
 期間:2013年12月4日(水)〜 12月10日(火)
 場所:日本橋三越本店 本館1階中央ホール