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国土交通省は10月9日、ジェットスター・ジャパン及びエアアジア・ジャパンから、耐空性改善通報により求められている水平尾翼上部駆動装置の取り付け部の定期的な検査のうち、一部が行われないまま、長期間の航空機運送が行われていたという報告を受け、厳重注意を行った。

○検査もれ期間が最大7,8カ月

具体的には、ジェットスター・ジャパンが運用するエアバスA320-232型機17機のうち7機において、耐空性改善通報により指示されている水平尾翼上部駆動装置の取り付け部の定期的な検査のうち一部が行われてないまま、最大約8カ月間に渡って運送されていたという。

ジェットスター・ジャパンは当該機材の運航を停止したのちに、9月30日に耐空性改善通報の指示通りの検査を実施。問題がないことを確認した。また、この結果をエアバスに通知し、機体の耐空性に問題がないとの回答を得ている。10月1日には航空局に説明し、機体運航の了解を求めた。

また、エアアジア・ジャパンが運用するエアバスA320-214/-216型機4機のうち3機において、耐空性改善通報により指示されている水平尾翼上部駆動装置の取り付け部の定期的な検査のうち一部が行われてないまま、最大約7カ月間に渡って運送されていたという。

航空局では両社に対し、本事案が発生した原因及び背景を調査し、必要な再発防止策を検討の上、10月23日までに報告することを求めている。