我が家にやってきたカスピくん。カワイイ……!

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愛らしいエプロン姿のロボット。その名は、カスピくん。正確には「カスピ海ヨーグルトメーカー カスピくん」。なんとこれ、自宅で簡単にカスピ海ヨーグルトを作れるヨーグルトメーカーなのだ。ちなみにロボットゆえに、性別は決まっていないという。

カスピ海ヨーグルトといえば、今から10年ほど前の一大ブームを覚えている人も多いのでは? 2006年にはコネタでも「最近のカスピ海ヨーグルト事情」の記事の中で、ブーム後も根強い人気があることを紹介した。

その後もじわじわ人気は拡大していたようで、カスピくんを販売するフジッコの広報担当に話を聞くと、
「震災以降、食に対する手づくり志向が高まり、ヨーグルトにおいても自宅で作られる方が増えてきているようです」
実際、同社のカスピ海ヨーグルト種菌の販売数もここ数年で飛躍的にアップ。とくに40〜50代の食にこだわる手づくり派の女性からの支持が高いそうだ。

カスピくんは、色違いのエプロンをした青と赤の2タイプ。これまで同社で出していたヨーグルトメーカーは白物家電のシンプルなタイプのみだったが、カスピ海ヨーグルトの手づくりをもっと広めたいとの思いから老若男女みんなに愛される形を追求。この形にたどり着いたのだという。

さっそく我が家でも使ってみることに。使い方は実にシンプルで、牛乳とカスピ海ヨーグルト粉末種菌を内容器に入れ、カスピくんのお腹部分に格納。スイッチをオンして、決定ボタンを押すだけでOK。勝手に発酵が始まり、24時間後にはちゃんとカスピ海ヨーグルトができあがっていた。

自動冷却機能がついているので、発酵後は自動的に冷却を開始してくれるのも大きな特徴。出かけているときも安心だし、うっかりしばらく取り出し忘れていても大丈夫。2回目以降はできあがったカスピ海ヨーグルトを種ヨーグルトとして使うこともでき、一度で最大1,400mlものヨーグルトを作ることができる。

そしてなんといっても、できたてのカスピ海ヨーグルトの味わいは格別。ほのかな甘味と酸味のバランスが絶妙で、もちっとした弾力やクリーミーな食感は一度食べるとやみつきになる。

使用する牛乳はなんでもOKだが、低温殺菌乳だけは失敗する恐れがあるので避けたほうが無難。クリーミーな味わいと豊かなミルクの風味を楽しむなら、濃厚な牛乳の方が適している。また、牛乳の脂肪分が気になる人なら、豆乳と牛乳を7対3の割合で発酵させた「豆乳入りヨーグルト」もおすすめとのこと。
「豆乳ヨーグルトは、発酵終了後時間が経つほどヨーグルトの味が出てきますが、できたての豆乳ヨーグルトは、豆の香ばしい風味が豊か。お好みできな粉をあわせてもよく、意外にも黒ゴマと黒蜜などをあわせても和風のヨーグルトとしておいしく召し上がれます」

価格は1 台22,000 円(通常価格・税込)。通信販売と百貨店オフィシャルショップで9月9日より販売されている。

使い込むほどに愛着がわいてきそうな、どこかゆるキャラ的な魅力を持ったカスピくん。家族の中でヨーグルト作り担当として大いに活躍してくれそうだ。
(古屋江美子)