“食”をテーマにした映画を観ると、アフリカの子どもたちが救われる
この「20円」とはアフリカの子どもの給食1 食分に値し、「“先進国”の我々と“開発途上国”の子どもたちが食事を分かち合う」という考え方から「TABLE FOR TWO」（直訳すると「二人のための食卓」）と名付けられたそうです。
そして、どうやら新たな取り組みが起ち上がったらしく。世界の食料問題など“食”をテーマにした映画を劇場で鑑賞すると、映画チケット1枚につき20円が寄付金となり、給食1食分を開発途上国の子供にプレゼントできる。その名も「MOVIE FOR TWO」が、スタートします！
「私たちの活動に賛同してくださった映画配給会社のご担当者様から『食料問題をテーマにした映画のため、何かご一緒できないか』と、ご相談を受けました」（「TABLE FOR TWO」担当者）。映画を観て、食料問題を考える。それと同時に、今日から行動できることを体感する。なぜなら劇場に足を運んだ時点で、アフリカの子どもを救うことになるのだから。これぞ、「MOVIE FOR TWO」です！
そして、9月某日。同作の試写会が開催されたので、一足お先に『もったいない！』を観てきました。作品内では、食べ物に対し様々なスタンスで接する人々の姿が描かれています。
■スーパーのゴミ置き場で見つけた、新鮮な食べ物や高級食材を糧に生活する人
■まだ食べられる食料を廃棄するスーパーマーケット
■賞味期限が切れる前に廃棄された食料を収集する廃棄物研究者
■品質に問題がなくても、形や大きさが揃わないだけで商品を廃棄されてしまうジャガイモ農家
■廃棄行きだったパンを燃料にしてリサイクルしているベーカリーのオーナー
■卸売市場で売れなかったり傷んだ食品の廃棄について、決定権を持つ検査官
■廃棄された食品を収集し、再分配に適しているか判断する「フードバンク」作業員
『もったいない！』では、現代の“食”に関する問題点があぶり出されていました。
個人的に印象に残ったのは、日本のスーパーマーケットでのくだり。現代人は神経質になり過ぎ、賞味期限が近付いた食料を敬遠。結果、賞味期限そのものが短くなっている現状があるのです。「賞味期限」と「消費期限」は、全く異なるもの。その辺りを深く考える必要が、我々にはあるかもしれない。毎年、世界で生産される食料の3〜5割が廃棄されているらしいんですよ！ 毎年、日本では1700万トンの食品廃棄物が排出されているそうです。
「食料廃棄の問題について文章で読んだことはありましたが、映像で観ると非常に衝撃的で強烈な印象が残り、『自分に何ができるか？』を改めて考えさせられました」（「TABLE FOR TWO」担当者）
この取り組みは、今後も続いていきます。
「すでに第二弾として、別の映画でのMOVIE FOR TWOも検討しております」（「TABLE FOR TWO」担当者）
日常生活の中の何気ない行動で、アフリカの子どもを救うことになっている。映画を観て、同時に給食1食分を開発途上国の子供にプレゼントしている。それが、「MOVIE FOR TWO」でした。
（寺西ジャジューカ）
