竹製の「マウス」と「キーボード」と「電卓」が、快感すぎる
わかった。身近に触れてる物品を、ほんの少し変えちゃえばいいのかも。そこで、これらのアイテムに注目してみました。株式会社ドスパラから、ちょっと変なの（？）が出てるんです。パソコンのマウスもキーボードも、あと電卓も、なぜか“竹製”。その名も『バンブーキーボード＆マウスセット』（税込み3,999円）と『バンブー電卓』（税込み1,499円）が、いい感じなんです。
「竹製にしたことで、温もりが生まれました」（同社・担当者）
「バンブー」とは、要するに「竹」のことを言うらしく。これを素材として用いれば、指に当たる感触で気分をほっこりさせてくれるし、その自然な風合いが心に潤いを与えてくれる。C・W・ニコルが好きそうな“温かみ”というか。
でもこれらの竹商品って、どんな人が利用するのでしょう？ もしかして、よっぽどの物好きだったりして……。
「まず、“日本の心”を持っていらっしゃる外国人の方にアピールすると思います。または、和風のインテリアが好きな方。侘び寂びがわかる方ですよね」（担当者）
「和風のインテリアが好きな方」？ 実は、私も欲してたんだ。身近に“和”を置いて、ほっこりしたい。心に潤いを与えたい。
当然、取り寄せました。
そして、数日後。大きい荷物が届きましたよ！ もう、いい予感しかしない。果たして中を開けると、そこには竹製のマウスとキーボードと電卓が！ いや、私が頼んだんだから当たり前なんですけども。
あのねぇ、独特の匂いがするんですよ。初めて小学校に上がった時、両親から買ってもらった勉強机の香りというか。とにかく、心が新鮮になる。
しかし、あまりにも竹だ。これ、本当に使えるのだろうか。非常にインテリア的な空気感が強く、そういう意味で実用性を疑いたくなる。
確認しないわけにはいかない。まずはキーボードをパソコンのUSBに繋ぎ、いつもの速度で打ち込んでみます。大胆にもブラインドタッチ的な、遠慮のない速さで。……イケます！ キーボードを打つ際に鳴る「カタカタカタ」って音、心地良いですよね？ あの快感が、およそ10倍に跳ね上がります。指から伝わる触感としては、新品の積み木で遊んでいる時の喜びに近い。なのに、キーボード右上部にあるランプが点灯しているのが面白くて。デジタル機器としての役割も、しっかり全うしてくれてますよ。何を隠そう、今この文章は『バンブーキーボード』で打ち込んでいますから！
この喜びは、『バンブーマウス』でも同様だった。左クリックも右クリックも、いつ何時でも“和”を感じさせる。「カチャッ」と鳴る音も、気持ちが良い。しかも手触りがスベスベして滑らかなので、既存のマウスと比べ操作性として優っている部分もある。
『バンブー電卓』も、絶品。竹でできた“小箱”をカチャカチャやってると、昔ながらの日本の玩具で遊んでいる心境になってくるから。あと極端なことを言うと、勘違いしてきます。電卓のはずなのに、まるでソロバンを扱ってるみたいな気がしてくる。この、手触りのせいでしょうか。いや、紛れもなく電卓なのだけど。
とにかく、全てが新鮮でした！
「『作りが丁寧で、キータッチも見た目も共に良し』というご意見をいただいております。操作性に関するクレームは、全く届いておりません」（担当者）
そんな『バンブーキーボード＆マウスセット』＆『バンブー電卓』は、同社の直営通販サイト「上海問屋」にて購入することができる。
一度、試してみたらわかります。ギスギスの毎日だったはずなのに、その空気感を根こそぎ変えてくれるから。ほっこりしました。
こうなると、色々作ってもらいたくなるな。竹製のスマホとかデジカメとかテレビとかステレオとか洗濯機とか。いや、適当に言っちゃってますが……。
（寺西ジャジューカ）
