カスピ海ヨーグルトをつくれる「カスピくん」
本製品を開発したフジッコにカスピ海ヨーグルトの人気や特徴などについて聞いてみた。
――どんな人に人気があるのか
「40〜50代の食にこだわる手づくり派女性に人気があります。家族の健康を大切にし、より良いものを食べさせようと、日頃より食の探求をされていて、情報の発信源にもなる方が多いようです」
――従来のヨーグルトに比べての違いは
「ブルガリアヨーグルトやビヒダスヨーグルトに比べて、違いはとろ〜り粘りがあって酸味が少なく、クリーミーな味わいが特徴です。カスピ海ヨーグルトの乳酸菌はクレモリス菌FC株というもので、粘り成分EPSという難消化性多糖を作りだすため、とろ〜りとした物性をつくることが分かっています」
「また、手づくりのカスピ海ヨーグルトには、アセトバクター菌という乳酸菌の発酵を助ける酢酸菌も入っているため、より家庭で上手に発酵をさせることができます」
――カスピ海ヨーグルトをつくるにあたり、よく失敗するケースとは
「比較的簡単ですが、よく失敗するケースとしては、植え継ぐ際の“種ヨーグルト”を入れすぎてしまい、発酵がうまくできないということがあります。一般に、種ヨーグルトが牛乳に対して多く入っているほうが、ヨーグルトが作りやすいように思い、入れすぎてしまうケースがありますが、実際には牛乳に対して種ヨーグルトは1〜2割程度入れることが最適であり、多すぎるとうまく発酵しないことが分かっています」
――カスピくんで特に試してもらいたいものは
「手づくりでは中々難しい“豆乳入りヨーグルト“を試して欲しいです。7：3＝豆乳：牛乳の割合で発酵させると、おいしい豆乳ヨーグルトが作れるのです。豆乳ヨーグルトは、発酵終了後時間が経つほどヨーグルトの味が出てきてしまいますが、出来立ての豆乳ヨーグルトは、豆の香ばしい風味が豊かで、とてもおいしいです。お好みできな粉をあわせるとより風味豊かになります」
さらに、カスピ海ヨーグルトを使って、これからの季節におすすめの料理を挙げてもらった。
○「タンドリーチキン（ポーク）」。行楽シーズンにお薦め。鶏もも肉（豚ロース肉）にカスピ海ヨーグルト・カレー粉・にんにくなどを漬け込むことで、肉がしっとり柔らかくなる。冷めても柔らかいので、弁当にも最適。
□レシピ
・タンドリーチキン（タンドリーポーク）
・鶏もも肉（豚ロース肉）・・・1〜2枚
・漬け込みダレ
カスピ海ヨーグルト・・・1/2カップ
カレー粉、はちみつ・・・各大さじ1
しょうゆ、ケチャップ・・各小さじ2
にんにく、しょうがのすりおろし・・・各小さじ1、塩、こしょう
□作り方
（1）肉は両面を包丁の背でたたき、塩、こしょう各少々をまぶす。混ぜ合わせたタレに1〜2時間漬け込む。
（2）タレを拭き取った（1）にアルミホイルにのせ、オーブントースターで8〜10分焼く。
※食べやすい大きさに切り、好みのサラダやパンとともに、器に盛る。
なかなか美味しそう。カスピ海ヨーグルトが入った漬け込みダレってどんな味がするのか興味がある。手作りのカスピ海ヨーグルトが簡単にできるカスピくんで料理の幅を広げよう！
（羽石竜示）
