アンダーカバー高橋盾が毎日ファッション大賞2度目の栄冠、山室一幸や落合宏理の受賞も

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 2013年度「毎日ファッション大賞」の受賞者が発表された。大賞に輝いたのは、2001年にも大賞を獲得し2度目の受賞となる「UNDERCOVER(アンダーカバー)」のデザイナー高橋盾。新人賞・資生堂奨励賞は「FACETASM(ファセッタズム)」のデザイナー落合宏理、鯨岡阿美子賞はフォトグラファー大石一男とファッション週刊紙「WWDジャパン」および「WWDビューティ」元編集長で3月に逝去した山室一幸、そして話題賞に東レ「シルック 50周年」、特別賞に ISSEY MIYAKE INC.のアクセサリーブランド「BAO BAO ISSEY MIYAKE(バオ バオ イッセイミヤケ)」と織物製造業みやしん元代表の宮本英治が受賞した。

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 大賞に輝いた高橋盾は、1990年に「UNDERCOVER」を立ち上げ裏原ブームを先導し、また東京で10年、パリで10年以上のコレクション発表を重ねてきた。「毎日ファッション大賞」では1997年に新人賞・資生堂奨励賞、2001年に大賞を受賞している。新人賞の落合宏理は1977年生まれ。2007年に立ち上げた「FACETASM」は2012年春夏シーズンに東京コレクションのランウェイデビューを果たした。鯨岡阿美子賞は、世界的ブランドから日本を代表するブランドまで30年以上に渡り国内外のコレクションを撮り続けてきた大石一男と、1980年代から世界各国のファッションシーン最前線を取材し「WWDジャパン」および「WWDビューティ」編集長としてファッション業界に大きな存在を残した山室一幸に与えられた。「BAO BAO ISSEY MIYAKE」は特殊素材で作られるバッグが国内外で人気のブランド。宮本英治は、みやしん元代表で現在は文化・ファッションテキスタイル研究所の所長を務めている。

 毎日新聞社が主催する「毎日ファッション大賞」は、年間を通じてファッション活動で優れた成果を上げた個人や団体を顕彰する賞で、2013年で31回目。第1回の1983年大賞に輝いた「Comme des Garçons(コムデギャルソン)」の川久保玲をはじめ、過年度受賞者には日本が世界に誇る才能あふれるデザイナーらが名を連ねている。前回の2012年の大賞は「kolor(カラー)」を手がけるデザイナー阿部潤一、新人賞・資生堂奨励賞には「TARO HORIUCHI(タロウ ホリウチ)」のデザイナー堀内太郎が受賞した。