NSA文書は分散、「スノーデン氏に何かあれば公開」

写真拡大


画像は別の日本語版記事より

「NSA文書は分散、「スノーデン氏に何かあれば公開」」の写真・リンク付きの記事はこちら



エドワード・スノーデンのリークを最初に公開した「ガーディアン」紙の記者であるグレン・グリーンワルドによると、スノーデン氏は米国家安全保障局(NSA)から盗み出した少なくとも「数千件」の文書のコピーを、暗号化して「複数の人」に送ったようだ。WikiLeaksの戦術に倣った方法だ。



グリーンワルド氏は「The Daily Beast」による6月25日付のインタヴューの中で、スノーデン氏は「世界中のさまざまな人々の手にそれらのアーカイヴがわたり、確実に記事にされるよう、最大限に策を講じている」と話している。



「スノーデン氏に何かがあれば、その人たちがアーカイヴを利用できるように手はずを整えたとスノーデン氏はわたしに語った」。ブラジルを本拠とするジャーナリストのグリーンワルド氏は、スノーデン氏がNSAからリークした大量の書類を自分も所持しているが、それがスノーデン氏が持ち出したすべてであるかはわからないと話す。



「わたしに渡しているもの以上の書類を(スノーデン氏が)持っているのか、確実なことはわからない」とグリーンワルド氏は話す。「ただ、持っているとわたしは思う。彼は明らかに、公開されるべきではないと考えるものをジャーナリストに渡したくないと思っていた」



また、グリーンワルド氏はThe Daily Beastに「スノーデン氏自身は最初から、われわれがジャーナリストとして対応し、不必要な公開はしないことにこだわっていた」とも語っている。「彼がそのことに熱心だったのをわたしは知っている。彼は米国政府を傷つけようとしたのではない。問題に光を当てようとしたのだ



スノーデン氏と関係を深めているのだから驚くことではないが、グリーンワルド氏は連絡を暗号化された電子メールのみにするなど、特別なデジタルセキュリティー対策を行っている。



「香港にいたとき、(リオデジャネイロにいる)パートナーとのSkypeの会話で、電子的に暗号化された書類を送ると伝えた」とグリーンワルド氏は述べている。「結局、送信はしなかった。その2日後、パートナーのノートパソコンがわれわれの家から盗まれた。ほかには何も取られなかった。こんなことはこれまで一度もなかった。今回の件と関係があるとは言わないが、その可能性があるのは明らかだ」




【関連記事】
リサイタルできる「古紙でできた劇場」計画
GlassUp:イタリアがGoogle Glassに挑戦
「Windows 8.1」、3Dプリントを標準サポートへ
米国大手IT各社が同性婚を支持してきた理由
NSAのPRISMがスキャンダル? ヨーロッパはもっとひどい