本戦に駒を進めた西村晃一(右)と日高裕次郎(左)。予選2回戦は若手ペアに辛勝。「途中から本気だしました(笑)」と西村


国内JBVツアーの初戦、東京オープンはお台場海浜公園(東京都港区)にて開幕。1日目の4日は男女の予選が行われた。

予選を突破し5日以降の本戦へは、男子の仲矢靖央・畑信也組、西村晃一・日高裕次郎組、女子の幅口絵里香・大山未希組、田中姿子・石田アンジェラ組、宮川紗麻亜・保立沙織組が進んだ。

男子の1回戦は期せずして好カードとなった。一昨年のツアーチャンピオン、長谷川徳海と、インドアの全日本代表から昨年転向した上場雄也のチーム。対するは39歳となった今もスピードスターとして君臨する西村晃一と、日本のロンドン五輪出場権獲得の立役者、日高裕次郎のチーム。

試合は期待された通りとなった。予想されたツーブロックではなく長谷川のワンブロックでゲームに入った上場・長谷川は「変化をつけながら攻めていった」と話すと、対する日高も「相手の情報が少なかったので探りながらやっていた」と話す。双方、相手の出方を見ながらの第1セットはもつれていく。デュースを重ね、上場・長谷川組のミスから30-28で西村・日高組がセットを取ったものの、ゲームを掌握したわけではなかった。

そこで西村・日高はサーブの狙いを長谷川へ集中。この作戦が当たった。上場・長谷川は長谷川のレシーブから点数を重ねることができず、序々に試合の流れは西村・日高組へ。長谷川は「初めは上場さんが狙われて、次に僕へ狙いが来ることはわかっていた。しかし、そこでサイドアウトが切れなかった」と話す。上場・長谷川はシステムを変更。上場もブロックに跳び、レシーブのポジションも変化を加え、流れを引き戻そうとしたが、第2セットも16-21で西村・日高組に取られ、負けが決まった。

西村・日高組は続く予選2回戦、村上斉・高橋巧組戦も第1セットを取られ苦しんだが、最後は試合巧者ぶりを発揮し打破。西村は「チームで練習を始めたのは3週間前からだが、濃い練習をしてきた。試合の中でも成長している」と話し、時折コンビネーションに不安を感じるものの実力を見せつけた。

上場・長谷川は、すでに開幕しているワールドツアーを2大会戦い、満を持して国内初戦に臨んだが、まさかの予選敗退となった。上場は「トスとスパイクのイメージの共有ができなかった。大事な所で一本が決めきれなかった」と話した。

▼ おしくも予選敗退の上場雄也(左)と長谷川徳海(右)。アジアンツアー、ワールドツアーを転戦して帰国。「世界のビーチバレーが何をやっているかがわかった」と今後に期待が持てる発言


(取材・文=小崎仁久)