TVで話題の「シェアハウス」。住むメリット、デメリットは?

写真拡大

TVドラマのように都心で便利な生活を手に入れようと思っても、社会人一年生には何かと負担が大きいですよね。たとえば、引っ越しに伴う転居費用や手続き、そして家電も含めた生活用品の一揃えなど。また、都心の独り暮らしは、防犯面や災害時には何かと不安なのも事実です。
だけど、フレッシャーズだし、気分も一新、やはり都心で賢く暮らしたい......そんなあなたにオススメなのが、今TVでも話題の「シェアハウス」という住まい方です。

■海外ではお馴染みのスタイル「シェアハウス」とは?

海外に留学経験や滞在経験のある人は、一度は耳にしたことのある「シェアハウス」。ひとつの家または複数部屋のあるマンションを、複数の人たちと共有で住むスタイルの住まい方のことをいいます。
一般的に、各個人の部屋にはベッドや机など必要最低限の家具が付いているものが多く、TVやエアコン、冷蔵庫などの家電製品も揃っているので、身軽に転居ができます。

■「メリット」と「デメリット」は?
とはいえ、他人と暮らすとなると、いろいろ問題もありそうですが、「シェアハウス」を経験した先輩社会人の話によると......。

<メリット>
1、「礼金」などがかからず、「初期費用」が安く済む場合も多い。
2、「保証人」不要が多数。
3、ひとりじゃないので、親が安心する
4、家に誰かいることの方が多いので、帰宅しても寂しくない
5、生活にメリハリがある。
6、年齢が近かったので、住人に悩みとか相談できて楽しかった。
7、会社とは全く違う世界の人たちと友だちになれた。

もちろん、"いいこと"もあれば都合の悪いこともあるわけで......。
<デメリット>
1、生活のリズムが違うので、共有スペースの使い方でイライラ。
2、パーティ派と静かに暮らしたい派など、暮らし方の価値観が違うとストレスかも。
3、共用スペースをキレイに使わないといけない、またできない人は迷惑になる。
4、他人が使った「トイレ」「風呂場」の掃除に抵抗があった。
5、仲良くなってもプライバシーが守れない人は迷惑。
6、一度もめたら、毎日顔を合わせるので気まずい。

■「シェアハウス」に向き・不向きはあるの?
経験者によると、この「シェアハウス」というスタイルも万能ではないようです。では、メリット・デメリットから考えて、「シェアハウス」に向いている人とはどんなタイプなのでしょう。
留学経験もあり、帰国後にも日本で「シェアハウス」に住んだ経験がある先輩に聞いてみると......。
「なんといっても、他人と一緒に住むわけですから、神経質な人は向きません。ある程度のことは『OK!』の精神でないと。そしてルールの守れる人。あと、常に人がいるからといって、依存するタイプは厳しいですね」

親しき仲にも礼儀あり......便利な世の中にあって、他人との距離感の難しさを実感しそうです。
「ひとつ屋根の下で他人と快適に暮らす......、これがスマートにできたら、社会人として一歩成長という感じでしょうか。」とのこと。

寝食を共にすることで、日々の生活から人との付き合い方が自然と学べる新しい住まい方「シェアハウス」。試してみる価値はありそうですよ。

(文・小出敦子/監修者・徳本廣明)

監修者プロフィール
一級建築士・マンション管理士・宅地建物取引主任者など、建築設計に関する総合コンサルタント。3月中旬には建築専門出版社であるエクスナレッジより「中古住宅・マンションを正しく見分ける方法」の発行が予定されている。