201205minowashi

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昔ながらの町並みが残る岐阜県の美濃市には、1300年以上の歴史を誇る和紙づくりの伝統がある。丈夫で風合い豊かな紙として知られる美濃和紙を、プロデューサーに萩原修氏を迎え、アーティストの高橋理子氏と共に、現代の暮らしの中に生きる道具として新たな息吹を吹き込んで提案するのが「3120 (サンイチニゼロ)」だ。1300 年続く和紙の産地、岐阜県のメーカー 3社(家田紙工株式会社古川紙工株式会社丸重製紙企業組合)によって展開されるこのプロジェクトから、全面に透かしを入れた漉き入れ紙を使った新商品「ウォーターマークシリーズ」が全国で販売が開始となった。

写真上:420円〜1680 円(税込み)

今回のシリーズでは、3120という数字から展開した柄、PRISM・BUBBLE・FORESTが、光と水と緑に寄り添う暮らしをイメージ。ノートやメモなど、暮らしの中で気軽に使用できるアイテムを取り揃え、透かし模様を繊細かつ鮮明に美しく漉き上げるための型の開発に取組み、万年筆でも滲まない日常使い可能な製品となっている。デジタル製品が溢れる日常生活のなかで、紙を手にしたときの手触りや質感が私たちにもたらしてくれる、ゆるやかな感覚がモノに心を込めることから生まれるリアルな心地よさを実感させてくれるだろう。

アートディレクション/デザイン
TAKAHASHI HIROKO 高橋 理子
アーティスト。1977年生まれ。東京藝術大学大学院博士課程修了。博士号(美術)取得。2006年、株式会社ヒロコレッジを設立。円と直線のみで表現される図柄を特徴とし、身近に存在する固定観念を覆し、思いを巡らせるきっかけ生み出すことをコンセプトに活動。着物に新たな視点で向き合うためのポートレート作品や、様々な産地や職人と共にもの作りを行なうプロジェクト「HIROCOLEDGE」など、ジャンルの垣根を越えた幅広い表現活動を行なっている。

企画/プロデュース
SHU HAGIWARA 萩原 修
デザインディレクター。1961年生まれ。東京国立育ち。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。大日本印刷、リビングデザインセンターOZONEを経て、2004年に年独立。日用品、展覧会、展示会、店舗、書籍、ウェブサイトなどを企画・プロデュース。また、中央線デザインネットワーク、コド


■お問い合わせ:古川紙工株式会社
岐阜県美濃市御手洗東谷 23 番地
Tel 0575-37-2319
http://3120-minowashi.jp/product.html