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キヤノン2012年春の新製品は、キレイに撮ることはさることながら、視聴の幅を広げるべくWi-Fi搭載のモデルを搭載してきた。○画はもちろん、音にもこだわる中級機。Wi-Fi搭載で“見る”の幅が広がる


キヤノン
iVIS HF M52
オープン(実勢8万5千円前後)
3月上旬発売

 画素数をHDに必要な約207万画素とし、1画素あたりの面積を大きくすることで感度アップを図ってきたHD CMOS PRO。前モデルのM43から搭載されていたが、マイクロレンズやカラーフィルターの透過率を改善することで最低被写体照度が従来比1.5luxから 1.2luxになった。
 さらに本体サイズ、重量は小型軽量化。消費電力が前モデルの約2.9Wから2.7Wになり、バッテリー電圧も7.4Vから3.6Vタイプに変更。それによって、今回から新しいバッテリーが採用された。残念ながら従来バッテリーとの互換性はない。
 注目の機能としては撮影状況に応じて4種類の手ブレ補正機能をカメラが自動で切り替える「マルチシーンIS」。そして、撮影場面に応じて予め設定されたシーンモードを選ぶだけで臨場感あふれるオーディオ設定で撮影できる「オーディオシーンセレクト」を搭載。
 そして、目玉となるのがWi-Fiの搭載だ。これにより、MP4形式(720p)で撮影した動画をWi-Fi経由でiPhone、iPadなどのiOS 端末で視聴、保存、YouTubeやfacebookで共有できるようになった。アクセスポイントを介さず、直接通信できるAd-Hoc(アドホック)接続を採用。iOSアプリ「Movie Uploader」は、カメラの発売時期に合わせてApp Storeで無償提供される。他にも専用ソフトをインストールしたPCにワイヤレスで接続し、データ保存や共有サイトへのアップロードができたり、 DLNA対応テレビと組み合わせて、テレビのリモコンの操作でワイヤレス再生も可能だ。
 また、旅先等で撮影した大量の映像データをPCレスで外付HDDにダイレクト保存できるバックアップ機能も搭載。HDDにバックアップした映像は、ビデオカメラ経由でテレビで鑑賞もできる。
 その他、UIやタッチパネルの操作性を改善。また、最上位機種のG10にも搭載されているシネマルックフィルター(9種類)も採用されている。

*関連記事:キヤノンiVIS HF M52のWi-Fi機能速攻チェック! iPadで視聴してみた


○その他の併売モデル


キヤノン                    キヤノン
iVIS HF M51                  iVIS HF R31
オープン(実勢8万円前後)         オープン(実勢7万円前後)
3月上旬発売                  3月上旬発売

 HF M51はM52からWi-Fi機能と外付HDDのバックアップ機能を省略したもの。エントリーモデルのR31は小型ながら、アドバンストズームをONにした状態でワイド端は33.9mmと広角を実現しながらもテレ端は1729mmと約51倍の望遠撮影にも対応している。昨年発売になった最上機種HF G10は今年も引き続き販売される。

○2012年ラインナップ一覧





◆プレスリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2012-01/pr-hfm52.html

◆キヤノンHF M52の製品ページ
http://cweb.canon.jp/ivis/lineup/hfm51m52/



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