空席だったディオール主任デザイナーの座に、ラフ・シモンズが就任？！

今年の春にジョン・ガリアーノ（John Galliano）を解雇してから後任者探しを続けていた仏高級ファッション・ブランドのディオール（Dior）が、ジル・サンダー（Jill Sander）のクリエイティブ・ディレクターを務めているラフ・シモンズ（Raf Simons, 43）に主任デザイナー就任を要請しているらしい。ディオールの新デザイナー候補にはマーク・ジェイコブス（Marc Jacobs）やアレキサンダー・ワン（Alexander Wang）、ジェイソン・ウー（Jason Wu）など大物デザイナーの名前も挙げられていたが、どうやらラフの起用はほぼ確実といえる段階に入っているようだ。

「ディオールとラフ・シモンズの契約は今のところ成立していない。契約を成立させるために解決すべきことがいくつか残っていると情報筋は指摘している」と、米WWD紙は報じている。

今のところ、ラフがジル・サンダーを離れることになるのかどうかは判明していない。ラフがディオールと契約金に関する交渉を済ませたかどうかもわかっていないが、ディオールの上層部は来年3月にパリで行われる新作コレクションに間に合わせるために主任デザイナーの決定を急ぎたいと考えているようだ。

9月にはラフがイヴ・サンローラン（Yves Saint Laurent）に引き抜かれたという噂も浮上したが、この噂はすぐに収束した。すでにその頃から、ラフはディオールと契約交渉を進めていると噂されていた。

ディオールとマーク・ジェイコブスの契約交渉が決裂したのは、ルイ・ヴィトン（Louis Vuitton）のクリエイティブ・ディレクターを務めているマークがヴィトンのスタッフをディオールにつれていくことや高額な契約金を要求したためだといわれている。