今回の紅白に暗い影が落ち始めたのは、元芸能人・島田紳助(55)の引退騒動が発端だった。芸能人とヤクザとの交遊は国民の関心事となり、今回の落選歌手らは痛くもない腹を探られる始末なのである。
「テレビ各局は紳助色の排除に躍起となっています。『ファミリー』という枠の中にいたタレントたちも、生き残りのため、多くがその流れに乗ろうとしているようです。そうはいっても、紳助に恩義を感じているタレントたちは公然と紳助批判をするわけにもいかないから、どうしてもバックに紳助の影が見えてしまう」(テレビ関係者)

 中でも、上地雄輔(32)は騒動が勃発しても紳助を慕う気持ちが一貫しており、ブログで〈一生、父ちゃんを守る〉などと思いをつづったほどである。そんな上地には「遊助」というアーティスト名もある。

「遊助は昨年まで2年連続で紅白出場を果たしています。3年連続を狙っての落選。マスコミの間では、“紳助ショック”を勘ぐられていますね。同じくファミリーの一員だったmisono(27)も、彼女の場合は紅白出場にブランクがあるのに、落選と関連づけられている。完全なとばっちりでしょう」(芸能記者)

 紳助と親しいからといって即ヤクザと親交がある、というわけでもないのに、こんな噂が立ってしまうのである。

 一方、鳥羽一郎(59)の場合は風評被害だろうか。

「鳥羽は8月、“夏の紅白”とも呼ばれるNHK『思い出のメロディー』でヒット曲『兄弟船』を被災地から歌って好評を博し、出場は『当確』と言われていた。ところが落選。このご時勢だけに、ヤクザ交遊を疑われてしまいますよ。ただし、鳥羽は昨年も出場していなかった。だから関係が発覚して急遽、落選したというわけではない。一部には、疑われることを危惧して、所属事務所の力で出場にこぎつけた歌手もいるとささやかれているから気の毒ですよね」(芸能プロ関係者)

 紳助騒動は最後の最後まで、今年の芸能界の話題を独占しているようだ。