CL決勝チケットは過去最高額…4万円超に批判続出

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 UEFA(欧州サッカー連盟)は、5月28日にイングランドのウェンブリー・スタジアムで行われるチャンピオンズリーグ決勝のチケット価格を発表した。しかし、チケットが高額すぎるとして批判の声が挙がっている。

 UEFAは一般発売のカテゴリー1を300ポンド(約3万9000円)、カテゴリー2を225ポンド(約3万円)、ファミリー用のペアチケットを338ポンド(約4万4000円)、最も値段が安いカテゴリー3のチケットを150ポンド(約2万円)で販売すると発表。決勝に進出したクラブに割り当てられるチケットの中で最も安い車イス用のカテゴリー4のチケットでも80ポンド(約1万円)を要する。

 しかも発券手数料として26ポンド(約3500円)が別途でかかるため、一般のファンがチャンピオンズリーグ決勝を観戦するためには最低でも176ポンド(約2万3500円)が必要に。最高額のカテゴリー1のチケットなら326ポンド(約4万2500円)にも上る。

 これらはいずれも史上最高額となる数字。2009年決勝のカテゴリー3のチケットは80ポンドであったため、2年で約2倍に跳ね上がっているわけだ。

 日本円に換算しても1試合のチケットとしては非常に高額。しかも2008年に巻き起こった金融危機の影響で現在は円高状態が続いているが、金融危機以前は1ポンドのレートが200円を超えていた。現地で生活しているファンにとってはカテゴリー3のチケットであっても簡単に手が出る額ではない。

 UEFAのジョルジオ・マルケッティ氏は、「価格は他のイベントと比較しても不当に高いとは誰も思わないはず」と説明しているが、現地ではUEFAの決定に対する不満が噴出。物議を醸す事態に発展している。

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