担当M(以下M):いよいよワールドカップに臨む日本代表メンバーが発表されました。

ラモス(以下R):もう選んだのだから、あとはこの選手たちがやってくれるのを待つだけです。期待してます。心から応援します。

M:今の代表はこれまでに比べるとずいぶんおとなしいと言われています。

R:それはすごく心配なことですよ。

M:大声でもあげてガッツを見せてほしいですよね。

R:確かにそれで相手を驚かせることもあるかもしれないけど、声を出すということはそれ以上に大切なんですよ。特に守っているときは、誰がどの選手をマークするのか、相手が複雑に動いてくれば、それだけお互いに受け渡しをしないとフリーな相手選手が出てくるんです。

M:クロスを上げられた逆サイドとか。

R:どうしてもセンターバックはボールのあるサイドに引っ張られるから、そのときに自分の後ろを誰に守ってもらうか指示を出してないと、そこが穴になるんです。だからそこはカッコつけないで大声を出せって言いたいですね。まぁ、声のこともあるけど、もっと熱く戦ってほしいですよ。

M:今の代表にはクールな選手が多いですが……。

R:自分がサポーターとして今の代表を応援しながら見ていると、熱がもっとほしいと思います。長友とか長谷部、闘莉王、中澤みたいな戦う姿勢をもっと見たいんですよ。選手も監督も必死で戦っている姿っていうのが僕は感動を生むと思っていますからね。僕が現役の代表選手だった頃のゴン、都並、柱谷、勝矢、カズ、森保、高木ってすごく熱かったじゃないですか。どんな相手が来てもビビらなかった。もちろん他のメンバーもずっと戦ってて、GKの松永も1992年アジアカップの中国戦じゃ退場になったくらいだった(笑)。そんな姿勢を見せないと応援してもらいにくいと思います。今の選手はみんなケンカってしたことがないんじゃないの?

M:まぁやんちゃそうな選手は何人かいますけどね。

R:選手を熱くさせる練習ってあるんですよ。そんな練習をやってほしい。

M:どんな練習なんですか?

R:僕が日本人に向いていると思うのは8対8。スモールフィールドで始めるんです。狭いからアプローチも早くなっていくし、どうしてもフィジカルコンタクトが出てくるからどんどん熱くなる。ライバルの選手が当たるようにすればさらに白熱します。その中で選手に思い出させるんです。1対1がサッカーの基本。1対1に負けたらサッカーは終わり。思い出したようだったら、次第にフィールドを広げていくんです。

M:岡田監督の場合は人形を立たせてボールの動かし方を確認するシャドープレーが多いのですが。

R:もちろんそれは重要。特にレベルの高い選手たちには有効だと思います。日本では学校でシャドープレーを教わることが多いし。だけど、それでは戦うことを覚えない。だから僕はシャドープレーに加えて8対8を入れることが重要だと思います。日本人は特にね。若いときは最初に2タッチや3タッチなんかに制限してから始めるといい。みなさんも次の練習で8対8を入れてみて。必ず変わると思うから。