シエナ戦でサポーターと口論してから２週間。28日のアタランタ戦で、ユヴェントスMFフェリペ・メロは決勝ゴールを奪うと、サポーターに対して謝罪をした。シエナ戦でのいさかいのときも謝罪はしたが、今回違うのは、彼がゴールを決めた後にファンへ謝罪をしたということだ。

ウォームアップのときから侮辱の言葉を浴びせられながら、ゴール後に手を合わせてお辞儀をしたＦ・メロは、「本当のカンピオーネ（最高の選手）というのは、自分がいつ間違ったかを理解しているものだからさ。シエナ戦で僕がファンにああいうことを言ったのは間違いだった。このゴールは彼らのためのものでもあるんだ」と話している。

「いくつかの試合では、家に帰ったときに落胆していた。悲しかったんだ。家族が支えてくれたから、このゴールは彼らと神にも捧げたい。特に娘にね。初めてスタジアムに僕の試合を観に来たんだ」

ヘディングでのアタランタ戦の決勝点は、Ｆ・メロにとってトリノで初のゴールでもある。同選手は「いろいろなことがあったから、それもまた重要なことだよね」と付け加えた。

アタランタ相手にゴールを奪ったのは初めてではない。フィオレンティーナ時代にも消えている。だが、ファンの抗議やシエナ戦でのいさかいに対する幹部からの叱責を考えれば、この日の得点は特別な味わいがしただろう。