理想と現実のギャップはいつも大きい。

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株式会社インテリジェンスは、10月8日に「男女別 介護の仕事探しの重視点ときっかけ 意識調査」、10月27日に「介護職従事者が仕事を辞める理由」の意識調査を相次いで発表した(介護系の有資格者を対象に調査)。

まず、介護の仕事を探す重視点は男女とも「やりがいのある仕事であること」が一番多い。また介護の仕事を探したきっかけについては、男性は「自分のスキルや経験によって社会に貢献したかったので」が45.5%と最多で、女性も45.3%と高い割合を占めた。男女とも介護職に対し、大きな理想を抱いていることがうかがえる。

その一方で介護職従事者が仕事を辞める理由の1位は、「業務内容の割に給与が低いから」(30.5%)だった。2位、3位も「1日に働く時間が長いから」、「もっと良い条件の仕事がみつかったから」といずれも労働条件が理由として挙げられている。

介護職を目指すときの理想と、実際に働いてみたとき現実とのギャップの大きさが仕事を続ける上での壁のようだ。とはいえ、医療・介護職の人手不足は深刻で6月の求人倍率は3.18倍(インテリジェンス調べ)と、低迷する他の職種と比べると目立って高い。医療・介護における現場の人員補充は急務といえそうだ。

介護職において、仕事を辞める理由が理想と現実のギャップということがはっきりと示されている分、仕事を紹介する際には職場の現実も伝えることが必要だ。一様に「やりがい」や「感謝される」という部分のみを広告にしてしまうと、介護職の間違ったイメージを与えてしまいかねない。

もちろん、介護職志望者も医療・介護の仕事を選ぶ際は応募する仕事の現実を見極めねばならないだろう。例えば、医療や介護の求人サイトは多数存在するが、キャリアブレインなどは医療・介護の求人と併せて業界ニュースも扱っている。求人情報はもちろんだが、医療・介護の現状を把握することも可能だ。まずはここで業界情報を集めてから仕事を探しても決して損にはならないはずだ。

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