4日、テレビ東京では『復活 鈴木桂治』と題し、2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得しながらも、続く北京五輪では一回戦敗退を喫し、自身の進退にも言及していた柔道・鈴木桂治の密着ドキュメントを放送した。

毎年、富士山に登っているという鈴木は、「自分の甘さを思い知る、年に一回っていうことじゃないですか。富士山は許してくれないぞ。人は許しても」と語り、その実直な性格をうかがわせると、北京で引退すると公言していたことに対し、「もうちょい頑張れるんじゃないかって気はしますね。辞めるのは簡単ですけど、富士山もそうだし、降りようかなと思って降りるのは簡単ですけど。やっぱり登り続けるっていうか頂上を目指すことが大事。オリンピックで負けたことなんて小っちゃいですよ」と吹っ切れたように笑った。

また、先輩達との飲み会で、総合格闘技に転向した石井慧のことを訊かれれば、表情が一変、「答えなんかないんですよ。自分のやりたいことをやればいいんですよ。格闘技をやりたければやればいいし。ただ、柔道の名前を汚してほしくないんです。それだけです。柔道を愚弄したり、柔道よりも楽しいとか、そういうことだけはいってほしくない」と熱く語った。

現在は、国士舘大学柔道部のコーチに就任し、時折、スカウト活動で全国を飛び回るなど、選手を兼任しながら多忙な日々を送る鈴木。柔道に対する強い想いは、「こんな苦しいことで、なんで引退しないのっていわれたら、やっぱり好きなんですよね。苦しいこととか。物足りなくなっちゃう。キツイなとか、弱音はいいますけど、そこは絶対折れない心は持っているので。僕の信念ですね」と話した。