フランス代表が2日のナイジェリア戦(●0―1)、5日のトルコ戦(○1―0)で今季の全日程を終えた。FWのニコラ・アネルカ(チェルシー)が「バカンスが1週間短くなる」とシーズン終了後の親善試合の開催に不満をもらしていたことが話題になったが、2試合とも出場し、集中力と闘志を見せた。

 トルコ時代のチームメイトとの再会を喜んだアネルカは、試合後レキップ紙に「サッカーが好きだし、試合でプレーするのが好きだ。フランス代表のユニフォームを身に着けることに喜びを感じる。2試合戦うとなったら、あとは何も考えなかった。すべて順調に終わって、さあバカンスだ」と笑顔で語った。「バカンスは短いだろうが、その間ボールのことは忘れるつもり」とリフレッシュして次のシーズンに向かう意欲を示す。

 来シーズンもチェルシーか、という問いには「確実」と答えた。「ビッグクラブでプレーするのは喜び。競争は激しいが、95%の試合に出られて得点王でシーズンを終えられたのは何よりだ。来季も同じように、いやもっといいシーズンになるよう努力する」と話す。

 来季はチェルシーでアネルカにとって4人目の監督とともにスタートすることになる。監督の頻繁な交代については「なかなかむずかしい。でもビッグクラブとはそういうもの」と語る。アンチェロッティ新監督については「何も知らない。(契約に)サインをしたかどうかも聞いていない」というが、一方のアンチェロッティ監督はACミラン時代に、練習試合で4ゴールをあげたアネルカの鮮烈な記憶をもっているはずだ。これを聞かされたアネルカは「これから来る監督を相手に4点もとったなんて、そりゃいいことだ」と満足そうに笑ったという。