フロレンティーノ・ペレス氏が帰ってきた。14日、11時35分リッツホテルに姿を見せたペレス氏は、15カ国200人以上の記者が集まる会場でR・マドリー次期会長選挙戦出馬表明を行った。

 まず、ペレス氏は立候補宣言として、「私がR・マドリーについて口を挟むとクラブの基盤を揺るがすことになると思った。しかし、クラブ内部で起こった問題を前に私はR・マドリー会長選挙に立候補することを決めた」と語った。

 2006年の辞任については、「私の6年の任期でクラブは確固たる基盤ができていたと理解していた。私が去ったことで新たな時代を迎えることができ、クラブにとってプラスだと考えていた。しかし、その決断は間違っていたと認める。経済的にも苦しい状況に立たされている」とコメントし、辞任は間違った決断だったと認めた。

 クラブのイメージ回復が先決とするペレス氏。「ソシオ集会の不正でクラブのイメージは一気に悪くなってしまった。スペクタクルなチームを作るという以上に私を動かしたのは、確固たる組織モデルをすぐにでも作り上げ、世界一のクラブとしての名誉を回復することである」と述べている。

 注目のスポーツプロジェクトの詳細については正式に選挙戦候補者が揃ってからとし、獲得候補選手の名前は避けたが、幹部候補とされるホルヘ・バルダーノ氏とジダン氏については、「彼らを幹部に呼び寄せるのは難しいことではない。彼らはR・マドリーに値する人物である」とした。最後にペレス氏は、「21世紀最高のクラブを目指す挑戦が始まる。すばらしいプロジェクトを提示したい。ソシオが望むならそれは必ず達成できる」とコメントを残した。ペレス政権が再び幕を開ける日は近い。

(スペイン通信)