神奈川・川崎市の旧向ヶ丘遊園跡地に藤子・F・不二雄ミュージアムを建設する計画が上っていることが明らかになった。周辺には岡本太郎美術館や生田緑地があり、新たなテーマパークの誕生に市民の期待が高まっている。

これは、小田急電鉄の発表により明らかになったもの。それによると、川崎市多摩区の旧向ヶ丘遊園跡地の利用について、昨年策定した基本計画を見直すことを決定。緑地保全の相互協力などのを締結した川崎市とともに、周辺の多摩丘陵緑豊かな自然環境との共生をはかりながら街づくり計画を進めていくという。

★旧向ヶ丘遊園入口跡(撮影:鈴木亮介・05年)


また、芸術の街として知られる川崎市と共同で小田急向ヶ丘遊園ボウル(川崎市多摩区長尾)周辺に「藤子・F・不二雄ミュージアム」を建設することも決まった。川崎市多摩区に長年居住し、川崎市文化賞の受賞歴もある漫画家、故 藤子・F・不二雄氏の功績を称えるとともに、ドラえもんやオバQなど藤子氏の作品を通じて子どもたちに夢や希望を与えるため、ミュージアムを建設するという。

ミュージアムには藤子氏夫人の藤本正子氏から提供されたおよそ5万点にものぼる藤子氏の原画を展示するほか、映像作品の上映スペースや、藤子漫画の世界観を再現したSFワールドを体感できる展示も設けるという。年間50万人の来場者を見込み、2011年秋の開館を目指す。

★「藤子・F・不二雄記念館」計画イメージ(川崎市HPより)


旧向ヶ丘遊園は多摩丘陵の緑豊かな自然を活かした「花と緑の遊園地」として1927年に開業。以来、75年にわたって多くの子ども達の支持を集めてきたが、2002年に惜しまれつつ閉園。現在は敷地の一部がばら苑として一般公開されている。

また、周辺には生田緑地の広大な自然が広がっているほか、岡本太郎ミュージアムや市の青少年科学館があり、プラネタリウムや日本民家園は地元小中学生の課外授業に多く利用されている。また、専修大や明治大のキャンパスも立地する学術エリアもある。

ロマンスカーの停車駅でもある小田急線・向ヶ丘遊園駅前は、遊園地の閉園以来、街の活気が失われつつあった。今回の藤子・F・不二雄ミュージアムの開館によって、県内外から多くの子ども達が訪れる一大名所となることが期待されている。

★多摩丘陵の豊かな自然が残る、生田緑地(撮影:鈴木亮介)


(編集部 鈴木亮介)

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【参照】
川崎市の報道発表