――今年1月に発表されたシングル「幸せのちから」は、ウィル・スミスが実子と共演して話題となった同名映画のイメージソングに起用されていましたが、特別試写会で自分の家族の話をされたり、ライブのMCでも失恋について語られたり、歌詞を見ていても、Soweluさんの中で「自分の本当の気持ちを伝える」という衝動がより強いものになってきているように感じているのですが、如何でしょうか?

Sowelu:そうですね。作詞家の方が書いて下さった詞も、伝える時にはもちろん、詞の中の主人公になりきって毎回歌っているんですけど。より自分の言葉で書いたもの、特に自分の実体験とかリアルな部分が重なってくると、伝わり方も変わってくるんだな、というのをすごく実感したのが去年で。だから、「できるだけ自分の言葉で伝えたいことを表現していこう」という気持ちが高まってきているので、積極的に書くようにしています。

――毎回、新しいジャケット写真やアーティスト写真を見るのが楽しみなのですが、ビジュアルイメージに対するこだわりは強そうですね。

Sowelu:結構こだわっていますね。自分でメイクをやっているので。

――スタッフの方は付けないんですか?

Sowelu:ヘアメイクさんには、髪の毛だけをやってもらって、メイクは自分でやります!だからこそ、しっかりチェックしないと、責任は全部私が背負っているから(笑)。

――デビュー当初からそうだったわけではなく、どこか途中から変わってきたのですか?

Sowelu:最初の頃はヘアメイクさんに任せてみたりもしたんですけど、何か違和感があったんですね。デビュー当時のマネージャーさんは、私が自分でメイクをすることに抵抗感を感じていて、スタッフと何度も話し合って、やっと納得して頂いたという過去があるんです(笑)。「じゃあ、もうメイクは自分でやっていいよ」と言われたのが多分、「Glisten」(2003年10月)辺りかな?4〜5枚目のシングルぐらいからかな。それまでは共同でやっていた感じですね。

――先程も「あまりプレッシャーとは思わなかった」と言われてましたが、自分の責任範囲を広げることに対して、プレッシャーには感じませんでしたか?

Sowelu:プレッシャーではないですね。「絶対にいいものを作る」と決めているので、最後までその気持ちで現場に臨んでいれば、必ずいいものが出来ると信じているので。

――今後の作品で、こういうことも自分でやれたらいいなと思うことはありますか?

Sowelu:デビュー当時に比べたら、今までスタッフだけでやってきたことに、「私も参加する」という風に今はなっているので。色々な部分で自分の意見が反映されて、作品を作っていけていると思いますね。

――前作の「24 karats –type S-」ではEXILEとDOBERMAN INCとコラボレーションされたり、その前の「誰より好きなのに」では古内東子さんの曲をカバーされたりと、他のアーティストとの接点を多く持たれている印象を受けていますが、それは意識的にやっていることですか?

Sowelu:いえ、全然(笑)。たまたまですね。古内さんの楽曲のカバーは自分発信で叶ったもので、ピアノでも参加して頂いたんですけど。今まで、他のアーティストの方と一緒に歌ったり、ラップをして頂いたりというコラボレーションは、スタッフ同士の仲が良かったり、色々な周りの縁があって私の所に来る話が多かったので、初めてお会いする方が多かったですし、初めてその人の楽曲を聴いたということもありました。だからこそ、新しい出会いになって、毎回どのコラボレーションでも全然違う引き出しを出してくれるんだ、ということもすごく分かりました。今となっては本当にありがたいなと思います。自分だけでは生み出せない所が誕生する瞬間が、コラボレーションってすごく面白いなと思います。

――今後もそういう一瞬一瞬を大切に、色々な方とのコラボレーションを積極的に。

Sowelu:自分からも発信して、是非やりたいですね!