ブックデザイナーのなんもも氏が自身のYouTubeチャンネルで「読書はファッション?本屋が減っている今、私にできること」を公開した。動画では、急速に減少する書店の現状や出版業界が抱える構造問題に触れつつ、本屋を守るために自身がYouTubeで発信を続ける理由と、読書に対する熱い思いを語っている。

なんもも氏は冒頭、現在日本の約3割の市区町村が「本屋さんのない街」になっている事実を提示。『2028年 街から書店が消える日』という書籍との出会いが、出版業界の直面する問題を知るきっかけになったと明かす。動画内で示されたグラフの通り、紙の出版物の販売金額や書店の数は、1996年のピーク時から半分以下に減少しているという。

さらに、本屋の利益構造についても言及。「1500円の本が売れた場合、本屋さんに入るお金は300円ほどしかありません」と解説し、出版には印刷費や流通費、人件費など多岐にわたるコストがかかる現状を説明した。昨今、書店がリニューアルする際に雑貨売り場やカフェを併設するケースが増えている背景には、「本だけ売っていては利益が少ないから、他の事業をやっている」という切実な理由があるのだと指摘した。

一方で、明るい話題として韓国やアメリカでは書店が増加傾向にあることにも触れる。特に韓国では読書をおしゃれと捉える「テキストヒップ」という言葉が流行しており、20代の読書率が7割を超えているというデータも紹介。「読書がおしゃれに使われるのはなんだかな」と思う人がいるかもしれないとしつつも、なんもも氏は「たとえオシャレでもいいから、読書が流行って欲しい」と力を込めた。

本屋という空間には、表紙や手書きのPOPなど「偶然の出会い」があると語るなんもも氏。最後には「一冊でも本が売れますように、1人でも読書人口が増えますようにという気持ちで、いつも動画を撮っています」と述べ、今後もおすすめの本を紹介し続けることで、読書の魅力を広めていく決意を見せた。

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