KNB北日本放送

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県内を襲った記録的大雨から3週間あまりが経ちました。大きな被害を受け一時は孤立状態となった氷見市の山あいの集落は今どうなっているのか、市村記者が取材しました。

土砂崩れの爪痕が残るのは、氷見市西部の山あい「床鍋地区」に続く山道です。今も大量の土砂や倒木が残り、山の上の方から水が絶え間なく流れ出ています。床鍋地区は先月27日から今月4日にかけて土砂崩れや道路の陥没により孤立状態となっていました。先ほどの土砂崩れの場所は、現在は車が通行できる状態です。一方、反対側の道路は…。

市村記者
「床鍋地区に通ずる道の一部は今も寸断され、車両が通行できない状態となっています」

道路が大きく抜け落ち、通行止めが続いていました。この場所ではほかにも道路の陥没があり、今月4日に取材した際は移動スーパーの車両も近づけない状態でした。

床鍋地区の住民
「残念です本当に。みなさん頼りにしていたのに」
「肉とか豆腐とか街でしか買えないもん」

おととい、同じ女性に話を聞くと…。

以前話を聞いた 床鍋地区の住民
「買い物はこちらから行くけど、こっちに親戚があるもんだから都合悪いです」
「大きい雨になったら怖いです」

取材している最中にも、通行止めと知らずに車がやってきました。

床鍋地区の住民
「あそこで回ってください」
カメラマン
Q.ここ通れると思って来られたんですか?
車の運転手
「そうそう、行けると思って」「回ってかえりますわ、行かれんもんね」

床鍋地区の住民
「今までここたくさん人通ってたのに、今だれも通らないでしょ」
「さみしいです、はやく開通してほしいです」

被害の跡が残る場所は他にも…。

三尾地区の住民
「ここの川が満水で、あふれかかっとるのに(土砂が)落ちてきたから余計どーっと来たんやと思う」

床鍋地区の隣にある「三尾地区」です。こちらは孤立状態にはなりませんでしたが、複数の土砂崩れにより川の水がせき止められ、一帯が冠水しました。

三尾地区の住民
「窓から見たら前が崩れてきて、木が落ちてくるのが見えた。あそこがどんと落ちたとたんに、ジャーっと水がきた」

地区を歩くと、至る所に大雨が襲った当時のまま手の付けられていない場所がありました。

三尾地区の住民
「このあいだ用事があって友達の家に行ったら、そこの敷地も抜けて」
「涙出たわ、友達とふたりで目をふいて眺めとった。哀れというか、あまりにも深く落ちとるから」

復旧作業にはまだ時間がかかります。

さらに、5日間孤立状態が続いた味川地区では…。

市村記者
「まだ土砂が多く残っていますね、下には水もたくさん流れてきています」

一方で、住民からは…

味川地区の住民
「きょう業者さんに連絡取れて(後日)撤去してもらうことになります」
「その話聞いたら心、ここに溜まっていた塊みたいなものが少し、溶けていきましたね」

大雨から3週間、氷見の山あいの地区は被害が残りながらも、普段の生活を取り戻そうと一歩ずつ歩み始めています。

山あいの集落は高齢化が進んでいる地域でもあります。暮らしの維持のために、継続した対策が大切ですね。