TBS NEWS DIG Powered by JNN

写真拡大

酒税改正により10月1日からビールが「減税」となる一方で、第3のビールなどが「増税」となります。スーパーでは駆け込み消費が起きていました。

【写真を見る】酒税改正で「第3のビールを“ビール化”」各社の戦略は

第3のビール増税 駆け込み購入増 スーパー売り場拡大

都内の小売店。酒税改正を前に、ある売り場が設けられました。

記者
「こちらの売り場には、各社の第3のビールが山積みになっています。ポップには『今がまとめ買いのチャンス!!』と書かれています」

イオンは第3のビールなどの在庫を去年(2025年)の倍に増やし、この店舗では、3ケースまとめて買うと、ティッシュ10などの“おまけ”がつくキャンペーンも始めました。
(イオンスタイル品川シーサイドの店舗に限る)

イオンリテール 食品本部 加藤修一部長
「9月に入ってからケース販売売り上げが1.5倍になっている。(増税するものを)まとめ買いしていただける」

第3のビール 各社が“ビール化”へ

現在、ビール類の税率は3つの分類で異なっています。

ビール系飲料にかかる酒税(350ml缶/ 2026年9月まで)】
ビール:約63円
・発泡酒:約47円
・第3のビール:約47円

それが10月から約55円に一本化され、「ビール」は減税となる一方で、「発泡酒」「第3のビール」は増税になります。

一方で…


「クラフトビールとかワインとかの方が増えると思います」

こうした「客離れ」を防ごうと、各社が取り組むのは、「第3のビール」の「ビール化」です。

サントリー 西田英一郎社長
「当社は金麦ビール化することで、お客様の数多くのニーズにしっかりとお応えしてまいりたい」

サントリーは10月6日から「金麦」をビールに刷新。減税の波に乗り、手に取りやすい価格帯を狙う戦略です。

アサヒビールは第3のビールの主力、「クリアアサヒ」をビール化。

キリンビールは、「本麒麟」をビールにするほか、サッポロビールも「GOLD STAR」などをビール化します。

酒税改正まで2週間。売り場の勢力図も大きく変わりそうです。

理不尽?なぜ税率一本化に?

井上貴博キャスター:
ビール類の税率一本化で、各メーカーは新しい付加価値をつける動きもあるようです。その一方、ノンアルコールビールの需要が伸びるのではないかとも言われています。

信州大学特任教授 山口真由さん:
メーカー側の「理不尽だな」と思う気持ちはわかりますが、今回の税制改正には理由があり、税の抜け道が多様化するよりは、味が多様化する方が本質的だということなんです。

日本のビールはとても均質的で、製品レベルも高いですが、エールビールのように色々な味が流行ってもいいのかなと思います。

========
<プロフィール>
山口真由さん
信州大学特任教授 ZEN大学教授
財務省、弁護士を経て現在は「家族法」研究が専門