マーベル映画は「遊園地のアトラクション」とザック・スナイダー、「僕は興味を持てなかった」 ─ DC映画では「神話を語りたかった」
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2017)や『マン・オブ・スティール』(2013)などの映画監督ザック・スナイダーが、自身の率いた旧DC映画ユニバースを振り返った。バットマンやスーパーマン、ワンダーウーマンを通じて、自らが求めていたのは「神話」だったのだと。
最新作『ザ・ラスト・フォトグラフ(原題)』でインディペンデント映画に回帰したスナイダーは、キャリアを一貫して、己の内的な世界観を探求する映画製作を続けてきたフィルムメイカーだ。最も商業的な企画だったDC映画でさえ、スナイダーはその方向性を強く打ち出し、激しい賛否を招いた。
米にて、スナイダーは当時の“ライバル”だったマーベル映画を「遊園地のアトラクションみたいなもの」とたとえた。
「上昇や急降下があって、クルージングのように穏やかなパートがあったかと思えば、また急降下する。終わった後には『うわっ、すごかった、最高だった』と思うわけです。僕はそういうものに興味を持てなかった──まあ、それが間違いだったのかもしれません。自分ではそうは思いませんが」
ここでスナイダーが言っていることは──スナイダー自身がどこまで意識したかはわからないが──巨匠マーティン・スコセッシが、以前マーベル映画を「映画じゃない」「良くできたテーマパークに近い」とことに響き合っている。
もっともスナイダーの場合、これは批判ではなく、「そもそも、僕にはああいうことはできません」と率直に告白している。
「僕は、どちらかといえば、彼ら(スーパーヒーロー)が備えている神話的な側面について語りたいんです。もしかすると、それは(マーベル映画ほど)楽しくはないのかもしれないけれど(笑)」
この視点に立つと、『ジャスティス・リーグ』(2017)からスナイダーが降板したあと、『アベンジャーズ』(2012)のジョス・ウェドンが引き継ぎ、マーベル的なアプローチで作品を再構築したことが、スナイダー本人や、その意志を汲むキャスト&スタッフにとっていかに屈辱的だったかが想像できる。のちに自ら再製作した『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021)は、「神話」に回帰する狙いの作品だった。
ちなみに、スナイダーは新DCユニバースの作品をまだ観ていないとのこと。もっとも、悪い印象があるわけではなく、ジェームズ・ガン版『スーパーマン』(2025)も「ただ観る時間がないだけ」と話した。ガンの仕事は支持しており、新DCユニバースの成功も願っているという。
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