騒動となったライブカメラ(Kabukicho Live Cameraより)

写真拡大

 早朝の歌舞伎町、"トー横"付近にあるライブカメラに映り込んだ、黄色いTシャツとショートパンツの女性。おもむろにショーツを下ろして路上の排水溝にかがみ込む姿は、"路ション"疑惑とともにSNSで拡散された。

【写真を見る】「デニムパンツをずり下げ...」歌舞伎町で下着を脱ぎ、排水溝の上に座る女性

〈本当に日本の光景なの!? 信じられない!〉といった衝撃を受ける声が続出するなど、波紋を広げている。さらに、ほかの観光地でも──。

 神奈川県鎌倉市の江ノ島電鉄「鎌倉高校前駅」近くの踏切。人気漫画『SLAM DUNK』に登場する風景として海外でも知られ、多くの観光客が訪れる"聖地"となっている。

「周辺は住宅地のため、観光客による私有地への立ち入りなどが問題となっています。民家の敷地に入り込んで排泄したり、公園で全裸になって水道で体を洗う観光客がいたりといった訴えもあります。鎌倉市は治安悪化の訴えを受け、2025年に踏切への警備員の配置などを開始。さらにAIカメラを使って、私有地への立ち入りなどを把握する試みも行っています」(社会部記者)

 人気観光地における「路上排泄」は、日本国内だけの問題ではない。観光客の集中によるオーバーツーリズムが世界各地で課題となるなか、韓国、さらに欧州やオセアニアでも、路上や屋外での排泄が地域住民を悩ませている。

韓国でも観光地で相次ぐ「路上排泄」

 海を越えた韓国では、外国人観光客による排泄行為がたびたび物議を醸している。

 済州島で2025年、世界自然遺産に登録された漢拏山で観光客による大便の排泄が現地メディアで取り上げられた。同年、人気スポットの海岸でも観光客とみられる子どもの大便行為が報じられている。

 さらに同年、ソウルを代表する観光名所・景福宮の石垣付近で、観光客が排便しているところを警察官に制止される様子がSNSで拡散された。警察は反則金を科したと報じられている。

「韓国メディアは、これらを"排便テロ""大便テロ"だと問題視しています。世界中から旅行者が訪れるアイスランドも、観光客が民家の庭や観光地周辺などで排泄するケースが報じられています。現地では、人気スポットにおける公衆トイレの不足を指摘する声も出ています」(海外ジャーナリスト)

 もちろん、トイレ不足が屋外での排泄行為を直接引き起こしたと断定することはできない。ただ、急増する観光客に受け入れ環境の整備が追いついていないという課題も浮かび上がっている。

民家の庭や公園で排泄、ニュージーランドでも

 同様の問題はニュージーランドでも起きている。観光客が民家の庭や公園で排泄しているとの苦情が寄せられたほか、観光地の2か所の公衆トイレでは浄化槽からの漏出も発生。繁忙期には緊急で仮設トイレが設置された。

「2016年、ニュージーランドを訪れた観光客は年間340万人を超え、当時として過去最多を記録。2018年には、観光客が集中する各地で公衆トイレの不足が問題になっていると現地メディアが報じています。

 政府はトイレの増設を進め、2026年7月にも、国内有数の観光地2地域で、公衆トイレの新設や改修に約380万NZドル(約3億4000万円)を投じると発表しています」(同前)

 世界各地の観光地で、路上や屋外での排泄が地域住民を悩ませている。マナーが問われる一方、公衆トイレの不足を指摘する声もある。オーバーツーリズムが深刻化するなか、受け入れ環境の整備も課題となっているのだ。