ウクライナの無人機攻撃を受けて煙が立ち上るワイルドベリーズ社の倉庫(16日、モスクワで)=ロイター

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 【ロンドン=工藤武人】英紙サンデー・タイムズは15日、英国がウクライナに供与した無人機がロシア領内への長距離攻撃に初めて使用されたと報じた。

 同紙は英国とウクライナとの協力関係が「新たな段階に入った」と伝えている。ロシアが反発し、欧州との緊張が高まる恐れがある。

 同紙によると、英国供与の無人機は露領内への長距離攻撃で「過去半年内」に使われ始めた。露南部ボルゴグラード州やモスクワ近郊の製油所などを標的にしたという。英国が供与した巡航ミサイルや無人機の使用はこれまで、露領内深くへの攻撃では確認されていなかった。

 ウクライナは無人機による長距離攻撃を強め、ロシアの被害は拡大している。露当局の発表によると、16日夜から17日朝には、ウクライナが露南部アストラハン州を標的とし、現地で女性1人が死亡した。露西部ベルゴロド州には無人機と砲撃で攻撃を仕掛け、少なくとも8人が死亡した。

 ウクライナは15日夜から16日朝に、モスクワ周辺に無人機約600機による大規模攻撃を仕掛けたばかりだった。露国防省も16日には、各地で計822機の無人機を撃墜したと発表している。

 一連の攻撃で、英国供与の無人機が使われたかどうかは不明だ。

 英紙デイリー・テレグラフは16日、ロシアが無人機の発射施設10か所の整備を進めていると報じた。これらの施設は北大西洋条約機構(NATO)加盟国を射程に収めているという。