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 ◇ア・リーグ ホワイトソックス―タイガース(2026年8月14日 デトロイト)

 ホワイトソックス村上宗隆内野手(26)が14日(日本時間15日)、敵地でのタイガース戦に「2番・一塁」で先発出場し、4回に27号勝ち越しソロを放った。

 2点を追う4回に同点に追いつき、2死無走者で迎えた第3打席。タイガース先発右腕のジョーブの3ボールからの4球目、真ん中に来た96.9マイル(約155.9キロ)の直球を完璧にとらえた。打球角度41度という一打は右翼へ高々と舞い上がり、右翼席中段へ。打った瞬間に本塁打を確信した一打は打球速度110マイル(177キロ)、飛距離392フィート(約119.5メートル)に敵地もざわついた。出場5試合ぶりの一発で、日本選手のメジャー移籍1年目の最多本塁打を更新した。初回無死一塁では死球、3回先頭では見逃し三振だった。

 村上の一発からさらに打線がつながってこの回一挙5得点につながった。

 村上は日本時間15日早朝に自身のインスタグラムで、故郷で発生した令和8年熊本地震の被災地支援に乗り出すことを発表した。個人として1000万円を寄付し、自身が立ち上げた寄付プロジェクト「Beve(ベベ)」から限定キャップを販売して売り上げも寄付する。自身も九州学院2年生だった16年4月に熊本地震を経験。当時の思いも胸に、米国から復興に尽力する。「僕にとって熊本は、生まれ育った大切な故郷です。今回の地震を受けて、自分にできることを考え、個人としての寄付に加えて、Beveを通じてより多くの方と一緒に熊本を応援できる形をつくりたいと思いました」と今回の被災地支援について説明した。

 「Beve」とは2月に設立した自身の寄付プロジェクト。個人として1000万円を寄付することに加え、側面に熊本への思いを込めて「Kmmt」の刺しゅうを入れた限定キャップを受注販売する。期間は15日から31日までで、6050円(税込み)。売り上げから商品の製造、販売に必要な費用を差し引いた金額の全てを、熊本県が受け付ける「令和8年熊本地震義援金」に寄付する。

 「被災された皆さまが、一日でも早く安心して過ごせる日常を取り戻せることを、心から願っております」との思いを込めた。同地区首位を争うタイガース戦で、チームにとっても主導権を握る一発となった。

 ▽村上の支援活動 ホワイトソックス入団時には、食料不安に直面している人々の支援を目的に100ドル(約1万5600円)分の食料品ギフト券をシカゴ市内の100世帯に寄付。球団がサポートする食料支援の団体にも1万ドル(約156万円)を寄付した。「Beve」では日本小児がん研究グループと連携してTシャツを販売。子供たちの心と体を守る国際NGO「グッドネーバーズ・ジャパン」とも連携している。

 ▽Beve 村上と企画会社「こす.くま」が共同で設立した寄付プロジェクトで、「Believe(信じる)」から「lie(うそ)」を抜いた造語。「真面目で重い寄付」のイメージを払拭し、ファッションを楽しむ感覚で誰もが無理なく関われる支援を提案している。現在までに総額376万円の寄付が集まっていて、今回の限定キャップは6050円(税込み)で販売される。