会見を行う井口資仁監督(カメラ・中島 傑)

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 日本野球機構(NPB)とNPBエンタープライズは25日、侍ジャパントップチームの監督に井口資仁氏(51)が就任したことを発表した。同日中に会見する。メジャー経験者では初の侍ジャパントップチーム監督となった。

 今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で史上ワーストの準々決勝敗退となった日本。井口新監督は、井端弘和監督(51)から大役を引き継ぎ、来年開催予定のプレミア12でロサンゼルス五輪の出場権獲得を目指す。21年東京五輪に続くロス五輪での金メダルを目標に、29年か30年には第7回WBCが開催される見通し。「井口ジャパン」の初陣は11月に行われるアジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)となる。

 井口新監督は国学院久我山、青学大をへて1996年のドラフト1位(逆指名)でダイエー入り。1年目の97年から遊撃のレギュラーで活躍し、2001年からは二塁にコンバートされて2度の盗塁王(01、03年)に輝くなど、走攻守のそろった貴重な存在としてチームを支え、99、03年には日本一も経験した。

 05年からはメジャーでプレー。米1年目にはホワイトソックスの正二塁手としてワールドシリーズ制覇にも貢献した。その後はフィリーズ、パドレスでもプレーし、08年のフィリーズも世界一に。実力はもちろん、わずか4年で2つのチャンピオンリングを獲得するという強運の持ち主でもある。

 09年にはロッテでNPBに復帰し、中心選手としてチームをまとめた。17年に現役を引退すると、翌18年からはロッテの監督に就任。20年から2年連続2位に導くなどチームを立て直し、22年まで5年間指揮を執った。監督としての経験値も豊富だ。

 青学大時代には96年アトランタ五輪に出場して銀メダルに貢献。決勝ではキューバに敗れた。メジャーで4年間プレーして日米の野球を熟知している点は、日本を含めて各チームの主力をメジャー勢が担う現状にあって、大きな魅力といえる。

 メジャー経験者の侍ジャパン監督就任は史上初。28年ロス五輪にはドジャース・大谷翔平投手(32)らメジャーリーガーの出場の可能性も高まっており、MLB側とのパイプを持つ井口新監督の手腕に期待がかかる。

 ◆井口 資仁(いぐち・ただひと)1974年12月4日、東京都生まれ。51歳。青学大から96年にダイエーを逆指名し、ドラフト1位で入団。2005年、自由契約選手としてWソックスに移籍。フィリーズ、パドレスを経て、09年にロッテ入りした。盗塁王2度。ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞を3度ずつ受賞。日米通算2408試合に出場し、打率2割7分、295本塁打、1222打点。178センチ、91キロ。右投右打。

 ◆2028年ロス五輪への道 出場は6チーム。既に開催国の米国と3月のWBCで優勝したベネズエラ、4強のドミニカ共和国の出場は決定。日本は予選を兼ねた27年のプレミア12でアジア最上位に入れば出場権を獲得する。逃した場合は28年3月までに開催予定の世界最終予選で最後の1枠を争う。