映画独自解説家・守鍬刈雄(YouTubeチャンネル「守鍬 刈雄のお暇なら映画でも」)が「【#オブセッション災愛】最高の新世代ホラー。でも監督インタビューを読んで評価が変わった。(新作映画レビュー)」を公開した。アメリカで大ヒット中の新作ホラー映画『オブセッション 災愛』について、優れた恐怖演出を称賛しつつも、監督のインタビューによって一変した作品への評価を明かしている。

動画前半で守鍬氏は、YouTuber出身の若手監督カリー・パーカーの映像センスを高く評価。主人公ベアがレトロなおもちゃで片思いの相手の愛を願った結果、彼女が怪物と化していく不条理な展開について、「ジャンプスケアと場の空気感」で恐怖を煽る演出が秀逸だと語る。理不尽な状況に巻き込まれ、最後は死を選ぶしかないベアの結末に対しても、教訓のない物語として楽しんだと振り返った。

しかし、後半で守鍬氏は、監督のインタビューを読んで評価が変わったと切り出す。監督がベアを「間違った選択を繰り返したアンチヒーロー」と定義していたことに対し、「彼には何の落ち度もなく、ただの巻き込まれた男でしかない」と強く反論。「もしそういう意図で書いたのだとしたら、この脚本は間違っている」と、監督の意図と描写の乖離を痛烈に批判した。

高い映像演出の技術を認めつつも、物語の深みに欠けると指摘した守鍬氏。動画の最後では、若手ホラー作家が台頭する現状を歓迎しつつ、次作以降の脚本力の向上に期待を寄せる形で締めくくった。話題作の表面的な面白さだけでなく、監督の意図と映像の整合性まで鋭く分析する、映画ファン必見のレビューである。