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 【過去と未来の交差点】王道アイドルとして活躍するKing&Princeの永瀬廉(27)。グループでは4大ドームツアーを開催中で、俳優としての活躍も目立つ。ただ、芸能界に入った当初は、決して活動に前向きではなかった。それでも進んでこられたのは、地元・関西での日々や仲間との絆があったからだった。(糸賀 日向子)

 「おはようございます」とにこやかに現場入りする姿は親しみやすい好青年。カメラマンの要望に合わせて、ほほ笑んだりクールに決めてみたり表情を変えていく。その一瞬一瞬が絵になる、まさに生まれながらのアイドルだ。

 母が履歴書を送ったことをきっかけに、2011年に12歳で旧ジャニーズ事務所に所属した。「中学生だったので仕事という感じではなく、嫌々やってたんです」

 取り組み方が変わる転機は、関西ジュニアとして大阪松竹座で過ごした日々だった。「家族のようだけど、上下関係もちゃんとある。“皆で一つになって頑張ろうぜ”という熱さや団結力を学ぶことができた。これを経験できたのが人生で大きかった」と振り返る。

 舞台で兄弟役を演じたWEST.の桐山照史(36)からは、芝居について熱のこもったアドバイスを受けた。同時に、同じ作品に参加していたジュニアが次には呼ばれていないという厳しさも目の当たりにした。「このままじゃダメだ」と奮起。出番の直前まで舞台袖で振り付けの確認をするなど、プロ意識が高まっていった。その後は、現在Snow Manとして活躍する向井康二(31)や、なにわ男子の西畑大吾(29)らとともに関西ジュニアの中核となった。

 親の転勤で15年に活動の拠点を東京に移すと、ユニット「Mr.King vs Mr.Prince」として活動を開始。「東京のジュニアも優しくしてくれるけど、あまり仲良い人がいなかった」。一方でテレビ出演など仕事の幅は広がり、急激な環境の変化に戸惑う日々だった。

 支えとなったのは、同期入所の西畑だ。関西ジュニアの時期はグループも同じ。永瀬の拠点変更により、西畑自身の活動がどうなるか分からないにもかかわらず温かい言葉をもらった。「東京に出て行く時、“良い土産話聞かせてくれよ”と声をかけてくれた。せっかくそういう言葉をもらったから、頑張ってできることはしないと、とあがいていた時期でした」

 ダンスのスキルを磨くために、集合時間より何時間も早く現場入りして練習するなど必死に食らいついた。関西で磨かれたトーク力を武器にMCを担当することも増え、次第にポジションを確立。2018年にキンプリとしてデビューした。

 一緒に活動していた時は、仕事仲間のような感覚だった。離れれば関係は希薄になるかと思われたが、西畑から定期的に連絡をもらってやりとりを重ね、絆は強まった。その後も関西ジュニアの現場に足を運び、西畑と仲の良いAぇ!group正門良規(29)との交流も次第に深まった。東京での日々の中でふさぎ込みそうな時に、2人と会ったり通話をしたりしてリフレッシュ。再び前を向いて活動することができた。

 全員がデビューを果たした今も、タイミングが合えば食事に行くなど、人生に欠かせない存在。固い絆を歌った永瀬のソロ曲「染み」も3人で制作した。「何でも話せる仲で、家族に近い親友。本当に大好きな2人です」とほほ笑んだ。

 今月24日には“里帰り”が控える。老朽化のため今年5月に閉館する大阪松竹座で、STARTO ENTERTAINMENTの関西勢らが集まる公演が開かれる。「気心知れた仲なので、気を張らなくて良いかな」と自然体で臨む。絶大な信頼を寄せる仲間たちとともに、原点の地で磨き上げたアイドルとしての姿を見せる。

 《唯一役作りがいらなかったのは…“国宝級顔面”》女優の吉川愛(26)とダブル主演する映画「鬼の花嫁」(監督池田千尋)が27日に公開される。あやかしと人間が共存する世界が舞台で、あやかしの頂点に立つ鬼の一族の次期当主役。「小さい頃からプレッシャーを感じてクールに生きてきたけど、ヒロインと出会って“好き”など新たな感情が芽生える。不器用だけど真っすぐなところが魅力」と熱弁。類いまれな容姿と能力で人々を魅了する役どころは「全角度国宝級」の異名を持つ永瀬にうってつけ。「そこは唯一役作りがいらなかった。自分の武器だと思うので、自信を持っていきたい」と胸を張った。「イケメンで困ったことはある?」と聞くと、「えっ」と熟考した後「ないです。毎秒うれしい」と目を細めていた。