【WWE】SMACK DOWN(3月6日・日本時間7日/オレゴン・ポートランド)                

【映像】審判を八つ当たりKO→王者に悲劇が

「あまりにもついていない…」。“悲運の男”がまたしても栄光の座から短期間で陥落。レフェリー失神で出てきたサブレフェリーは、“カウントが遅い”でお馴染みの因縁の相手。察したファンが固唾をのむなか、期待を裏切らない王者が「レフェリーへの頭突き」で自滅した。

 WWE「SmackDown」でWWE統一王座戦、ドリュー・マッキンタイア対コーディ・ローデスの因縁マッチが行われた。気乗りしないのに運営の鶴の一声で突然決まったタイトル戦は、第三者介入が絡んだ激戦の末、あっけなくコーディにベルトが移動。試合中には、ドリューと浅からぬ因縁を持つダン・エングラーがサブレフェリーとして登場し、案の定バッドエンドが待ち受けていた。

 「エリミネーション・チェンバー」でドリューの介入によってレッスルマニアへの道を断たれたコーディに、ニック・オールディス「SmackDown」GMが救済措置として用意した再起の舞台がこの王座戦だった。本来受ける必要のないタイトル戦だが、GMはドリューに「欠場なら王座剥奪」と通告し、強引に試合を実現させる。

 試合は序盤から場外乱闘の様相を帯び、バリケード、鉄階段、アナウンステーブルが次々と凶器と化した。徹底した腕攻めでコーディを追い込むドリューだが、最後のチャンスを逃せないコーディが土壇場で雪崩式スーパープレックスを決めて攻守逆転。テーブルを使ったスポットではコーディが主導権を握ろうとしたが、ドリューが切り返してパワーボムでコーディごと叩き割り、リング上では互いのフィニッシャーを放つ“掟破り”合戦と、試合は壮絶を極める。

 しかし試合は、チャールズ・ロビンソンに対するコーディの”コーディ・カッター”誤爆未遂をきっかけに混乱する。ロビンソンはそのままリング下に落下してKO。レフェリー不在のなか現れたサブレフェリーは、過去に「カウントが遅い」「反則を見逃した」など、ドリューにとって巡り合わせの悪さから“鬼門”となっているダン・エングラーだった。ファンからも「因縁のレフェリーだ」「ありゃまずい」「レフェリーに個人的な恨みが…」など、“嫌な予感”が次々と寄せられる。

 さらにフィニッシャーの“クレイモア”もギリギリでコーディがキックアウト。しかし疑心暗鬼となったドリューは、「今のは3カウントだろ」とにらみつけながらエングラーに詰め寄る。危険を察知したABEMAの解説・堀江ガンツが「怒りを向ける相手が違いますよ」とコメントするも、頭に血が上ったドリューは至近距離から“グラスゴー・キッス(頭突き)”を顔面に叩き込む。

 ほぼノーモーションの一閃でレフェリーは崩れ落ち、試合は無法地帯に。清野茂樹アナウンサーの「やってしまった!」の絶叫とともに、ファンから「あああ」「やっちゃった」「ええ負けだろこれ…」「謹慎だよこれ」と悲痛なコメントが相次いだ。

 その後の試合は、椅子を振り上げたドリューを邪魔する形で、このカードの常に第三のキーパーソンとなっているジェイコブ・ファトゥがここでも介入。ここで動揺したドリューが2度目の“クレイモア”を失敗し、コーディが一気にラッシュをかける。ロープ最上段からのコーディ・カッターをクリーンヒットさせ、そのままクロスローズで叩き込み勝利した。

 反則や介入が多めとはいえ、またしても短命王者となった悲運の男ドリューに、「ここで負けるのかよ…」「これはかわいそうすぎる」「最悪すぎる」など、ファンの声は意外にも同情的だった。海外でも余りにも強引にドリューからタイトルを引き剥がす展開に「(コーディの)スーパーヒーロー扱いが行き過ぎている」「これでレッスルマニアに出られないのはさすがに気の毒」などの意見が相次いだ。

(ABEMA/WWE『SMACK DOWN』)