【ひなまつりに皆既月食 2026】「月が赤茶色に」3月3日午後8時ごろから「どうして赤く見える?」【専門家が図解】
いよいよ今夜(3月3日)、皆既月食が起こります。
何時ごろ?今回の皆既月食の特徴は?などまとめました。
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天文に詳しい山陽学園大学地域マネジメント学部講師の米田瑞生さんに聞きました。
──今回の皆既月食はどのような特徴があるのでしょうか。
(米田瑞生さん)
「月食は満月の夜に発生しますが、毎回の満月に発生するわけではありません。29.5日ごとに満月になりますが、最後に皆既月食が見られたのは、2025年9月のことです」
▶今夜の天気予報は?
何時から?
──何時から見えますか?
(国立天文台)
「月は、東の空で18時50分に欠け始め、20時04分に皆既食となります。皆既食となった月は、赤銅色(しゃくどういろ)と呼ばれる、赤黒い色に見えます。皆既食は21時03分に終わり、その後は徐々に欠けた部分が小さくなっていき、22時18分に、南東の空で部分食が終わります。皆既月食の全行程が、あまり夜ふかしはしないですむ時間帯で起こるため、観察しやすい月食です」
【画像②】は2018年に米田さんが高松市で撮影した皆既月食。【画像③】は米田さんが2015年にハワイ・マウイ島で撮影した皆既月食です。雲の影響があります。
皆既月食はどのように起こる?
──皆既月食は、どのように起こるのでしょうか。
「皆既月食は、月が地球の影にすっぽり入り、太陽光があたらなくなることで発生しますが、月が全く見えなくなるわけではありません。
地球の大気をかすめるように通った太陽光が、月を照らすことで、皆既月食中の月は、うっすら夜空に見えます。地球の大気を透過する太陽光のうち、波長の短い光(青い光)は、地球大気に散乱され、進行方向を変えてしまいます【画像④】」
波長の長い光(赤い光)はまっすぐ進みやすい
──なぜ赤く見えるのでしょうか?
(米田瑞生さん)
「波長の長い光(赤い光)はまっすぐ大気中を進みやすいため、地球を通過後、月に届きやすい性質があります。ですから、皆既月食中も月は、赤茶色に見えます。
夕日は、赤く見えますが、月が夕日に照らされている状態に近い状態が発生するわけです。逆に空が青いのは、上空を通過しようとした太陽光のうち、大気に散乱されて青い成分が直進できず、進行方向を変えて我々の目に入るためです。色によって、散乱の度合いが変わるレイリー散乱という現象です」
今回は見やすい時間帯 次回は2029年
──今回の皆既月食は、どんな風にみえそうですか?
(米田瑞生さん)
「今回は、皆既月食の開始時刻が、子どもから大人まで、皆で見られる時間帯です。また、月が東の空にやや高く昇り始める時間帯でもあり、月が頭上に見えている時よりも、ずっと見やすいのが特徴です。多くの皆さんに楽しんで欲しいイベントです。
──今回、見えなかった場合、次の機会は?
「次に皆既月食が見られるのは、2029年1月1日です」
今夜の天気は?
全国各地の天気予報です。
高知、鹿児島などでは観測できそうです。
