ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

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ドジャースがタッカー獲得と米報道

 米大リーグ・ドジャースが、カブスからフリーエージェント(FA)となっていたカイル・タッカー外野手と契約合意に達したと15日(日本時間16日)、米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者ら複数の米記者が伝えた。大型契約を相次いで実現させているドジャースだが、その背景には大谷翔平投手の“影響力”があったと米記者は示唆している。

 パッサン記者は自身のXで「速報:スター外野手のカイル・タッカーがドジャースとFA契約に合意したと情報源がESPNに伝えた」と報道。他の米記者も一斉に報じた。米紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、契約は4年2億4000万ドル(約380億円)で、年平均6000万ドルは「ショウヘイ・オオタニに次ぐ2番目だ」と伝えた。

 タッカーは昨季、打率.266、22本塁打73打点、25盗塁、OPS.841の好成績を残した外野手。アストロズ時代の2023年に打点王を獲得している大砲には、ヤンキースやブルージェイズも獲得に乗り出しているとされていた。

 ワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースは今オフ、メッツからFAになっていたエドウィン・ディアス投手と3年総額6900万ドル(約107億円=契約当時)で契約。昨オフもブレイク・スネル投手と5年総額1億8200万ドル(約273億円=同)、タナー・スコット投手と4年7200万ドル(約119億2000万円=同)の契約を結ぶなど、大型補強が相次いでいる。

 米紙「カリフォルニア・ポスト」のドジャース番ジャック・ハリス記者は、タッカー獲得の一報に際し、Xを更新。「ショウヘイ・オオタニの契約がドジャースの財政力をどのように変えたか(そしてカイル・タッカーのような大型契約をより可能にしたか)についてのこのディラン・ヘルナンデス記者の先週のコラムを再アップするのにいい時かもしれない」と記し、1本の記事を共有した。

大谷の契約が「王朝を築くことを可能に」

 系列紙の「ニューヨーク・ポスト」に掲載されたヘルナンデス記者のコラムは「ショウヘイ・オオタニの契約がドジャースが王朝を築くことを可能にする」と題するもの。記事では、2023年12月に大谷がドジャースと結んだ10年総額7億ドル(約1014億円=当時)契約のうち、6億8000万ドル(約986億円=同)が2034年以降に支払われる“後払い”になっていることに言及した。

 記事は「オオタニは自身の10年契約に対して独特な構造を提案した。それはドジャースを豊かにし、彼らがどのようにロースターを構築していくかという手法を変化させた」と主張。ドジャースは後払い分のお金を投資に活用して収益を増加させることが可能となり、業界関係者の推計では大谷がもたらす経済効果は10億ドル(約1582億円)にも及ぶとされている。

「彼らがどれほど自由に支出を行うかには限界がある――例えば、タッカーと長期契約を結ぶことには乗り気ではない――」と、ドジャースは長期契約には前向きでないとしつつ、ぜいたく税を減額するために、年俸総額を抑えようという話は出ていないと指摘。大物獲得のチャンスがあれば、「ドジャースは高い平均年俸の短期契約でその選手を拾えるポジションにいる」とした。

 記事は「オオタニは厳密に言えばドジャースの従業員であるが、現実には、彼はむしろパートナーに近い存在である」「オオタニの契約がドジャースに選択肢を与えている」とその影響力を伝えている。

(THE ANSWER編集部)