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コンバーチブル仕様も設定

フィアットから新型『500ハイブリッド』が発表された。最高出力65psのハイブリッド・パワートレインを搭載し、11月からすでに生産が始まっている。

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外観はEVモデルの『500e』と共通で、ハッチバックとコンバーチブルの2種類のボディタイプが用意される。


フィアット500ハイブリッド    フィアット

パワートレインの心臓部は1.0L直列3気筒エンジンと12Vバッテリーだ。先代モデルと似た構成だが、出力は5ps低下している。新型では6速マニュアル・トランスミッションを介して前輪に動力が伝達される。

0-100km/h加速タイムは16.2秒で、コンバーチブル仕様では17.3秒となる。最高速度は154km/hとされている。

公称燃費は22.5km/lで、先代モデルと同等だ。フィアットは「効率的な市街地走行」を主眼に置いて設計したと説明している。

先代モデルからの最大の変更点は、500eと同じプラットフォームへの移行だ。先代モデルは発売から17年が経過し、欧州連合(EU)の新たなサイバーセキュリティ規制に適合しなくなったため昨年生産を終了。旧型の構造を新規制に適合させるにはコストがかさむため、EV用プラットフォームに内燃機関を搭載するという異例の対応が最も費用対効果の高い解決策と見なされた。

EVモデルと同じ工場で生産

デザインとしては500eとほぼ同一だが、ガソリンエンジンへの空気供給量を確保するためフロントグリルが再設計されている。

インテリアは500eと共通で、ステランティスの10.25インチタッチスクリーンを搭載。ダッシュボードには大型で角張った収納スペースが設けられ、シフトレバーは先代モデルと同様、ステアリングホイール横に配置された。


フィアット500ハイブリッド    フィアット

生産拠点はポーランドのティヒから500eと同じイタリアのミラフィオーリへ移る。500eとその派生モデルであるアバルト500eの販売が振るわず、昨年複数回にわたり生産ラインを停止した経緯があるため、フィアットはこの移管によりミラフィオーリ工場の生産性向上を図っている。

フィアットのオリビエ・フランソワCEOは以前、この課題について言及し、500ハイブリッドがミラフィオーリ工場の「生産性の確保」に役立つと述べていた。

フランソワ氏はさらに、EVの販売不振に対応して500ハイブリッドを投入することは、「社会的意義がブランドミッションの中核にあることの証左」だとした。

欧州仕様の500ハイブリッドの生産は先週開始された。英国向けの右ハンドルモデルは4月から生産開始予定だ。フィアットは年間10万台以上の生産を見込んでいる。