吉原一の花魁・日暮を演じた土屋アンナ

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 時代は江戸、舞台は吉原遊郭。この世のものとは思えない程にきらびやかで、非日常的な世界の中で、自由を奪われ生きる花魁たち。その中でひときわ異彩を放つ遊女・きよ葉を演じるのは、モデル・女優としてだけではなく、ミュージシャンとしても独自の世界を築きつつあるアーティスト・土屋アンナ

 2月24日よりシネクイント他で全国公開となる、フォトグラファー蜷川実花の初監督映画「さくらん」。今作が、2月8日から18日まで開催される第57回ベルリン国際映画祭の顔「オフィシャル部門」唯一の日本映画に選定され、2月9日に特別招待部門でオープニング上映されることが決定。30日にはユナイテッド・シネマ豊洲にて、土屋アンナと蜷川監督を迎えて、ベルリン国際映画祭への出陣記者会見が行われた。

 土屋アンナが「8年前から実花ちゃんのことは知っていたけど、初めての監督がこういうものを作ったんだ、この人は天才なんだ、と思いました。」と答えると、対する蜷川監督は「アンナちゃんは『実花ちゃんだからやる』と言ってくれたのが嬉しかった。」とお返し。さらに土屋アンナは「私は普段あんなじゃないのに、実花ちゃんは綺麗に私を撮ってくれた。実花ちゃんはこういう風に私を見てくれているんだなと感じた」と相思相愛のご様子。また、同じアーティストの椎名林檎が音楽監督を務めたことについて、土屋アンナは「女性らしさが出ていて好き。花魁にはスピード感がないけど、椎名さんはそのスピード感を音楽で出してくれたし、助けてくれた。」と答えた。

 最後に、蜷川監督は「知らないアンナをたくさん見た。アンナの演技にスタッフも魅せられてしまい、泣いてしまった」と告白すると、「あとは、ベルリンでかましてくる!」と頼もしい発言。土屋アンナは「この作品を観て、強く生きようと思ってくれたらいいな。ベルリンでは美味しい物を食べてきます。」と旅立ちの言葉を残した。

土屋アンナANNA inspi’ NANA(BLACK STONES) - アーティスト情報

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映画『さくらん』公式サイト

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