【クラブユース選手権展望】大本命はタレント力で圧倒する鹿島ユース。ただ酷暑や悪天候で波乱の可能性も。対抗馬は?
Jリーグの育成組織と街クラブが集う真夏の頂上決戦には、各地域の予選を勝ち抜いた32チームが参戦。以前は各グループ上位2チームが勝ち進むレギュレーションだったが、前回大会から上位1チームのみに変更となった。そのため、4チーム×8組のグループステージで、各組上位1チームのみがノックアウトステージに進出する。
昨年度は群馬会場で雷雨に見舞われ、試合中断だけではなく、サスペンデット(試合を一時的に中断し、後日再開すること)するゲームも珍しくなかった。川崎フロンターレU-18とガンバ大阪ユースが対峙した決勝戦も雷雨の影響で45分1本の変則マッチとなっており、イレギュラーに対応する力も優勝を目ざすうえで大きなポイントになる。
そうした、いくつかの変更点も踏まえつつ、今大会を占っていくと、大本命は鹿島アントラーズユースだろう。
昨季は1年生、2年生を中心に戦い、U-18高円宮杯プレミアリーグEASTでは最終節まで優勝を争った。今季も飛び級でU-20日本代表に選出されたキャプテンのCB大川佑梧(3年)、U-17日本代表でエースを務めるFW吉田湊海(2年)といった2種登録組が攻守でチームを牽引。後者はすでにトップチームデビューを果たしており、成長が著しい。
脇を固める人材にも事を欠かさず、191センチの大型CB元砂晏翔仁ウデンバ(2年)が覚醒中。今年4月のU-17アジアカップで自信を深め、圧巻のパフォーマンスを披露している。
MF平島大悟、MF福岡勇和といった世代別代表歴を持つ2年生コンビも面白く、昨季からユースでプレーするFW郄木瑛人や、小笠原満男氏を父に持つMF小笠原央といった1年生の台頭も見逃せない。グループステージではジュビロ磐田U-18やジェフユナイテッド千葉U-18といったプリンスリーグ勢との対戦を控えているが、実力を発揮できれば問題なく1位で上がってくるはずだ。
鹿島の対抗馬としていくつかのチームが考えられるなか、サンフレッチェ広島ユースと東京ヴェルディユースを推したい。
前者は攻守にタレントを揃え、大崩れしない安定感も併せ持つ。注目は3-4-2-1のシャドーに入るMF小林志紋(3年)。クラブでは10番を背負うU-17日本代表のアタッカーが攻撃を司り、正確なパスやフィニッシュでチャンスに絡む。1トップのFW宗田椛生(3年)やボランチのMF野口蓮斗(2年)も力があり、守備陣もGK小川煌(3年)を中心にタフに戦える。U-18高円宮杯プレミアリーグWESTでは3位につけており、日本一は射程圏内だ。
