2006年も残すところあとわずか。来年に就職活動を控えた大学3年生たちがソワソワし始める頃だ。エントリーシートの書き方などは教われば何とかなるものの、“経験がモノを言う”とされる面接に対しては転職希望者も不安が多いんじゃないかと思う。何度でも見直しができる提出書類とは違って、面接は一発勝負なのだから。

 「失敗している自分がまざまざと思い浮かぶ」というアナタは、まず“面接での必勝法”よりも“面接での必敗法”を学んでおいたほうがいいだろう。無理に良いことを言おうとしてボロが出るよりも、ボロは完璧に隠して無難に済ませたほうが勝率は高くなる。そして、そんなボロのサンプルを集めたのが、転職サイト「リクナビNEXT」の「面接でのNG発言大賞」という特集だ。

 同特集では、企業の面接担当者に「不採用を決めた、応募者のひと言」というアンケートを実施。その回答の中でとりわけ目立っていた「モンダイ発言」をピックアップし、ランキング化している。ちょこっとだけ紹介すると、以下の通り。

(面接官)「当社の製品の中で好きなブランドは何ですか?」
→「好きなブランドは、×××(競合他社製品)です!」

(面接官)「前の会社はなぜ辞めたのですか?」
→「経営者がバカだったので、ついていけなかったんですよね」

・・・う〜ん、恐ろしい。とても転職希望者がする回答とは思えない。なぜ前の会社では採用されたのか不思議だ! このデータを基に、就職関係の著書を多く手がけている梅森浩一さんにご意見を伺ってみた。

 「まず回答の仕方は『(1)ストレートに答える (2)上手にはぐらかす』の2通りしかありません。自分の知らない分野について聞かれたら、素直に知らなかったことを認めつつ、調べていることをアピールするなどして関心があることを示したほうが良いでしょう。また、面接に来て他者の悪口を言うような人は問題外です。どの職場にも、嫌な人間は必ずいるもの。それを言ったところで、面接官は『うちにもいますよ?』としか思いません」(梅森浩一さん)

 「大事なのは相手(=面接官)の視点から考えた時に、自分はポジティヴに映っているかということ」と、最後に梅森さんは語ってくれた。新・就活生の皆さん、まずはポジティヴな自分をイメトレすることから始めてみては!? (安田明洋/verb)

■関連リンク
面接でのNG発言大賞 - 文中で取り上げたリクナビNEXTの特集
『朝、会社に行きたくなる技術 人事のプロが教えるストレス・マネジメント』 - 文中でコメントを寄せた著者の書籍

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