※このお話は作者シカさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。登場人物や団体や建物の名称はすべてフィクションです。


■これまでのあらすじ
成長した娘は、自分らしく生きることで母を苦しめてしまうと気付き、母との決別を選びます。幼い頃は何でも話せた母。高校生になり、母の思いと自分の生きたい方向がズレていることを改めて理解した娘は、次第に母に何も話さなくなっていきました。何も話してくれなくなった娘に焦りを募らせた母は、娘が入浴しているスキを見てスマホを見ようとします。しかしロックがかかっており、見ることはできませんでした。スマホを見ようとするも夫に見つかり失敗する母。娘を愛するがゆえに、思い通りにしようとし、気持ちを知りたい…と焦る母の次なる行動は?


■怪我した私に寄り添ってくれた…と思ったのに



■欲しかった言葉はそれじゃない



■大切な人に会いたくなって…


日々少しずつ、ただし確実に離れていく母と娘の心の距離。そんな日々のなか、娘は部活で怪我をしてしまいました。

頑張っていたのに、試合に出られなくなってしまいます。落ち込む娘に寄り添わない母の言葉に、娘の心はさらに離れていきました。慰めを求めて娘は、大切な人に連絡を取りますが…。

(シカ)