【川崎 さちえ】「ガイドブック」に「終売グッズ」、そして「3000円ほど」の…メルカリで「秒で売れた」意外な商品

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筆者は10年以上メルカリを活用して使わなくなったものを売っています。出品物によっては売れるまでに時間がかかるもの、売れずに最終的に出品を取り下げたものなどがありますが、逆に「秒」で売れてしまうものもありました。出品者である筆者自身も「え?」と思うくらいのスピードです。実際にどんなものが秒で売れたのか、そしてその背景に何があるのかを解説していきます。

紙媒体の方が見やすいという声も。「旅行のガイドブック」

旅行をする際には、観光名所やグルメなどをチェックするもの。今はスマホで完結できますが、紙媒体のガイドブックの方が見やすいという声もあり、メルカリでは取引されています。

筆者の場合、旅行をした後はガイドブックを使うことはほぼないのでメルカリに出品してしまいます。先日も2冊を出品したのですが、片方は本当に秒で売れて、もう片方も10分程度で買い手がつくほどのスピードでした。筆者が出品したのは最新版のガイドブック、地域は北陸です。ガイドブックは新品で買うと1000円以上することもありますが、出品したのはいずれも600円。まずはその安さもあってすぐに売れたのだと思います。

そしてガイドブックはたまたま出品物を見て衝動買いするものではないでしょうから、これほど早く売れたのは、購入者がチェックをしている商品だったのだと思います。

また出品したのが最新版というのも、大きな要因になっているのでしょう。ガイドブックに掲載されている観光名所やご当地グルメは、ずっとその土地にあるものです。そのため数年前のガイドブックにも掲載されていたのでしょうが、新しい情報を求めるならば最新のガイドブックで。特にコロナ前と後では情報も大きく変わってきていますし、ネットでグルメや観光地を調べると数が多すぎて逆に悩んでしまうのです。ガイドブックの場合は、厳選された場所を掲載しているので、探す煩わしさがありません。

数年前のガイドブックも売れないわけではないでしょうが、情報が新しい方が売りやすいです。そのためガイドブックを使い終わったら、すぐに出品するのをおすすめします。

もう手に入らない!?「カルディの終売カラーエコバッグ」

メルカリで購入する目的は、ほしいものを安く手に入れることですが、他にももう販売されていない商品を手に入れることとしているユーザーもいます。市販されていないならば、個人が持っているものを頼りにするという考えです。

筆者が持っていたカルディのエコバッグも、今現在販売されていないカラーでした。水色のもので、おそらくレジ袋の有料化でいろいろなエコバッグが販売されるようになった時期に買ったものだと思います。

カルディのエコバッグのデザインは今もほぼ変わりませんが、カラーに変化があります。カルディ自体が人気なので、どのカラーも話題になることが多い中、もう手に入らないカラーということで出品からすぐに売り切れになりました。価格は600円です。

カルディのエコバッグは基本的に店舗でもオンラインでも変えますが、店舗に行くのが面倒、かといってオンラインでは送料がかかるので、メルカリで購入することもあります。オンラインでは6480円(税込)以上なら送料は無料ですが(一部の離島を除く)、エコバッグだけではこれに満たないのです。送料も最低で880円かかりますから、それならばメルカリで買った方が安いということもあります。

オンラインストアの送料がネックになるメーカーはメルカリでも人気に

カルディと同じように、オンラインで買えるけれど送料がネックになるようなブランドの商品はメルカリでも売れるまでの時間が短いです。

たとえば3COINS。筆者は以前イヤホンや水筒を出品したことがありますが、すぐに売れました。

3COINSのオンラインストアの場合、5000円(税込)以上なら送料は無料ですが、それ未満では550円がかかるのです。

さらに無印良品も同じような理由で、メルカリでも素早く購入されることが多いです。3COINSや無印良品は、もともと人気のブランドでもあるのでこのような傾向があります。

正規品の「ルービックキューブ」

1980年代に大ヒットをしたルービックキューブ。子供の頃に遊んだ記憶がある人も少なくないのでは?

実はルービックキューブには公式のものがあり、スタンダードなタイプは3000円ほどします。

この公式のルービックキューブが、メルカリで秒で売れた商品の1つです。筆者自身、子供の頃に遊んだもので、大人になってからもやってみようと思ったのですが、結局そろえることができず断念したものです。出品したのは色がそろっていない状態ですから、販売価格も半額程度。それでもほしい人はいるようで、出品から間もなく売れました。

そもそも今のタイミングでルービックキューブを買おうと思うのは、それほど頻繁に起きることではないように感じます。もちろん、長年ルービックキューブに親しんでいる人もいるでしょうが、日常生活にルービックキューブが登場する機会はそう多くはないでしょう。ということは、ルービックキューブを買ったのはずっと愛用していたものが壊れてしまったり、筆者のようにふとやってみたくなったりした人だと思います。

今回出品したのは、そろっていないルービックキューブでしたから、プレゼントとしては成立しないでしょう。部品取りについても、わざわざ修理をするならば新品を買った方が手っ取り早い価格です。当然、これは憶測に過ぎませんから、もしかしたら全く違う理由があるのかもしれませんけれど。

メルカリで秒で売れるとなれば、誰もが知るような人気商品と思いがちです。でも、コアなファンがいる商品でも同じような現象が起きるということです。出品するタイミングと購入者が見ているタイミングがドンピシャであうということもありますが、秒で売れると嬉しいという気持ちよりも「ええっ!」と引いてしまうことの方が多いのは、なんだか不思議だなと思います。

メルカリで、利益がほとんどでない「300円出品」をする人の理由