日本人監督

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サッカーのU-16中国代表は27日、中国・大連で開催されている2025年U-17アジアカップ予選グループCの最終節で、グループ内最強のライバルであるU-16韓国代表と2-2で引き分けた。

中国スポーツメディアの直播吧によると、この試合を観戦した中国サッカー協会の関係者は「このチームは中国サッカー界の希望だ」とコメントした。

グループCは、開催国の中国、韓国、バーレーン、ブータン、モルディブの5チームによる総当りのリーグ戦で行われた。

中国は韓国との試合で9分に先制を許すも、前半終了間際に姚俊宇(ヤオ・ジュンユー)のゴールで追いつくと、67分に魏祥鑫(ウェイ・シアンシン)がペナルティーキック(PK)で勝ち越し。しかし88分にPKで同点に追いつかれ、引き分けに終わった。

最終節の結果、中国と韓国は3勝1分けの勝ち点10で並び、得失点差で韓国が首位通過を決め、2位の中国もA〜Jの全10グループの2位チームの中で成績上位5チーム以内に入り本大会の出場権を獲得した。

2008年以降に生まれた選手で構成されるこの年代の中国代表は活躍が目覚ましい。昨年9月に中国・青島で行われたEAFF U-15男子選手権では、日本人の中村雅昭氏が指揮を執り、準決勝までの5試合を48得点1失点と驚異的な成績で勝ち上がると、決勝では日本をPK戦の末に破って優勝した。今年2月に中国のクラブで育成年代を指導してきた元日本代表DFの上村健一氏が監督に就任すると、4月の日本遠征で全勝し、8月に中国・瀋陽で開催された4チームによるPEACE CUPでは、日本には1-2で敗れたものの、2勝1敗の勝ち点6で並んだベトナムを得失点差で上回り優勝した。

中国のネット上では、上村監督について「年代別中国代表の歴代監督の中で最もファンを満足させてくれる監督だ。中国の選手をまるで日本選手のように改造した」「この日本人指揮官は本当に素晴らしい」「この日本人指揮官にずっとチームを率いてもらいたい。できることなら選手全員を日本のJリーグに連れていってほしいね」「(協会は)終身契約のオファーを」「(年齢制限のない)フル代表を率いてもらえないだろうか」などのコメントが寄せられた。(翻訳・編集/柳川)