においを嗅ぐ行為は猫なりの挨拶! 鼻と鼻を合わせて相手を確認する「ノーズタッチ」
猫の毛は健康のバロメーター!「体の健康」と「心の幸せ」両方が大切なんです/猫と幸せに暮らすための教科書(1)
家族の一員として人を和ませてくれる猫。元気でいっぱいな姿を見るとその状態が当たり前のように思いがちですが、猫と人はまったく違う生き物です。
私たち飼い主が準備した環境で、猫本来の自由と幸せを感じながら生きているのか? 体調に異変はないのか?
そういった猫のメンタルケア&ヘルスケアについて、猫好きの獣医師・野澤延行さんがご紹介。初めて猫を飼う人や、猫の心身の健康に配慮したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
■ノーズタッチは「挨拶」
猫の聴力と嗅覚は優れています。嗅ぎ分ける能力は人間の数万〜数十万倍。そして人間のように挨拶を重んじ、猫同士のにおいチェックでは、鼻と鼻を合わせて(ノーズタッチ)相手を確認します。指に鼻をくっつけたり、飼い主のにおいを嗅ぐ行為も猫にとっては挨拶なのです。
■まとめ
においを嗅ぐ行為は、猫なりの挨拶。
挨拶がわりに「においを嗅ぐ」。猫は、嗅ぐ生き物ともいえます。
■なでられたがりは「気持ちがいいから」
猫はなでられるのが大好き。甘え上手のモフモフ感、それもそのはず、毛根の一本一本が神経とつながっており、なでられることで副交感神経を刺激し、自律神経が安定してリラックスするからです。一方、なでる側の人間にも、心おだやかになる効果があるといわれています。
■まとめ
なでてなでられ、お互いハッピー。
猫をなでると人間もハッピーになれるんです。なでるだけでは収まらず、猫に顔をうずめて「ネコ吸い」する人も。
【プロフィール】
野澤延行(監修)
1955年東京都出身、獣医師。北里大学畜産学部獣医学科卒業。東京都獣医師会会員。「動物・野澤クリニック」院長。谷中で野良猫問題およびTNRにも取り組む。
著=松本勇祐、監修=野澤延行/『猫と幸せに暮らすための教科書 家族が知っておきたい猫のメンタル&ヘルスケア』